肝吸虫 意味
- かんきゅうちゅう ③◎
吸虫綱の扁形動物。成虫は体長約2センチメートル,幅約3ミリメートルの細長い葉形で,哺乳類の肝臓に寄生する。卵は第一中間宿主マメタニシに食べられてその体内で幼虫になって水中に泳ぎ出し,第二中間宿主のコイ科の魚の皮膚から侵入して成長し,この魚肉とともに食べられて終宿主のヒト・イヌ・ネコなどの胆管に入って成虫となる。胆管炎・黄疸などの症状を起こす。肝臓ジストマ。
例文
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- トリクラベンダゾールは肝吸虫に対して高い効力を発揮する。
- 内部寄生虫(肝吸虫等)を保持する可能性があり、生食は薦められない。
- また内部寄生虫(肝吸虫等)を保持する可能性があり、生食は薦められない。
- 寄生虫(肝吸虫等)を保持する可能性もあり、よく火を通すのが賢明である。
- しかし寄生虫(肝吸虫等)を保持する可能性があるため加熱調理の必要がある。
関連用語
吸虫: カレイ・ヒラメ
肝吸い: きもすい ②◎ ウナギの肝を入れた吸い物。
吸虫綱: 吸虫類
吸虫類: きゅうちゅうるい ③ 扁形動物門吸虫綱に属する動物の総称。吸盤や鉤(カギ)があり,他の動物の肝臓・肺・膵臓(スイゾウ)などの内臓や体表で寄生生活をする。体は左右相称で扁平。雌雄同体。肝吸虫や日本住血吸虫などヒトに寄生し,疾病の原因となるものもある。
肺吸虫: はいきゅうちゅう ③ 哺乳類の肺に寄生する吸虫。成虫は体長約1センチメートル,幅約5ミリメートルの楕円形。雌雄同体。卵は約二〇日で幼虫になり,第一中間宿主のカワニナの体内にはいって成長し,第二中間宿主のモクズガニ・サワガニなどの体内に移り,これを生で食べた哺乳類の肺に寄生して成虫となる。イヌ・ネコや野生動物のほかヒトにも寄生する。肺臓ジストマ。肺ジストマ。
住血吸虫: じゅうけつきゅうちゅう ⑤ 扁形動物,吸虫綱住血吸虫科の寄生虫の総称。糸状で,哺乳類・鳥類の血管内に寄生する。雌雄異体。
住血吸虫症: ビルハルツ住血吸虫症
槍形吸虫: ウシ槍形吸虫
ウシ槍形吸虫: 槍形吸虫
日本住血吸虫: にほんじゅうけつきゅうちゅう ⑧ ヒトをはじめとする哺乳類の門脈系に寄生する吸虫。細長い糸状で,雄が約1.5センチメートル,雌が約2センチメートル。卵は大便とともに排泄され,水中で孵化して幼虫は中間宿主のミヤイリガイにはいる。幼虫は貝の体内で発育したのち,セルカリアと呼ばれる段階で貝から泳ぎ出し,ヒトや家畜の皮膚を貫いて侵入。日本ではかつて広島県片山,甲府盆地,筑後川流域などに生息した。中国
日本住血吸虫症: にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう ⑩ 日本住血吸虫による風土病。日本では甲府盆地・筑後川流域などで流行した。皮膚から侵入した幼虫は,門脈系の静脈に寄生する。はじめ発熱・腹痛・粘血便などの症状が現れ,慢性期にはいると肝硬変・脾腫(ヒシユ)・腹水などがみられる。中国・フィリピン・台湾などにも流行地がある。片山病。
ビルハルツ住血吸虫症: 住血吸虫症
肝向かふ: きもむかう 〔向かい合っている内臓の意からか〕 「心」にかかる。 「―心をだにか/古事記(下)」
肝和え: きもあえ ③◎ (1)タラや鳥の肝,アワビの腸(ワタ)などをすりまぜた味噌で,魚や野菜を和えた料理。 (2)アンコウの肝を酒や調味料を加えてすりのばし,アンコウの魚肉や野菜を和えた料理。
肝口: みぞおち
肝広い: 気が大きい