あいだて-な・い 意味
読み方:
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- (形)[文]ク あいだてな・し
(「あいだちなし」の転か。近世語)
(1)思慮・分別を欠いている。抑制がない。「―・しとも狂気とも笑はば笑へ/浄瑠璃・用明天皇」
(2)物事の度が過ぎている。途方もない。「さてもさても,―・いことを書き入れて置かれたは/狂言記・荷文」
- あいだて 【藍建て】 藍染めで,水に溶解しない藍の色素を,還元して水に溶かすこと。発酵によるものと還元剤によるものがある。 →建染め染料
- あいだてない 〔「あいだちなし」の転か。近世語〕 (1)思慮・分別を欠いている。抑制がない。 「―・しとも狂気とも笑はば笑へ/浄瑠璃・用明天皇」 (2)物事の度が過ぎている。途方もない。 「さてもさても,―・いことを書き入れて置かれたは/狂言記・荷文」
- あいだち-な・し (形ク) (1) 慎みがない。無遠慮だ。「―・くぞ愁へ給ふ/源氏(宿木)」 (2) 愛嬌がない。無愛想だ。「梶原平三景時といふ武士とりあへず『ただ杣山のくれであらばや』いと―・しや/増鏡(新島守)」 (動詞「愛立つ」の連用形に「無し」の付いた語かと思われるが,「愛立つ」の実例は見当たらない。「間立ち無し」の意とする説もある)
- たあい-な・い [4] 【他愛ない】 (形) (「たわいない」の転。「他愛」は当て字) 「たわいない」に同じ。
- な-だて 【名立て】 評判が立つようにすること。浮き名を流すこと。「秋の野の花の―に女郎花かりにのみ来む人に折らるな/拾遺(秋)」
- あい-だて アヰ― [0] 【藍建て】 藍染めで,水に溶解しない藍の色素を,還元して水に溶かすこと。発酵によるものと還元剤によるものがある。 建染め染料
- あい-な (形容詞「あいなし」の語幹から) あるまじきこと。不都合なこと。「をかしきを見給うて―のことやとわらひ給ふものから/源氏(行幸)」
- あいだ 【会田】 姓氏の一。 ; 【間】 (1)二つのものにはさまれた,あいている部分。中間。 「駅から家までの―に停留所が二つある」「本の―にしおりをはさむ」「雲の―から月が見える」「体重は常に五〇キロから五五キロの―だ」 (2)ある範囲によって限られた一続きの時間。 「七時から八時までの―に食事をとる」「夏休みの―にまとまった仕事を片付ける」「勉強している―に夜が明けた」「長い―かか
- あいだあいだ あいだごとに
- みだて-な・し (形ク) (「みたてなし」とも) 見ばえがしない。みすぼらしい。「塩焼き衣のあまり目なれ,―・くおぼさるるにや/源氏(朝顔)」
- あらいだて 【洗い立て】 人の所業や物事の内情などを調べ上げ,ことさらあばき立てること。
- いだてん 【韋駄天】 〔梵 Skanda 塞建陀と音訳〕 (1)バラモン教の神。シバ神の子。仏教に入って仏法,特に僧や寺院の守護神。捷疾鬼(シヨウシツキ)が仏舎利を持って逃げ去ったとき,これを追って取り戻したことからよく走る神として知られる。増長天八将軍の一。四天王三十二将の長。 (2)足の速い人。
- かいだて 【垣楯・掻楯】 〔「かきだて」の転〕 (1)垣根のように楯を立て並べること。 「御門のはざまに―などして/宇治拾遺 5」 (2)小形の持ち楯(手楯)に対し,大形の楯をいう。普通は厚板二枚を縦に並べて接(ハ)ぎ,表に紋を描き,裏に支柱をつけて地面に立てるようにしてある。 ; 【買(い)建て】 (1)株の信用取引や商品の先物取引で,買い約定をすること。 (2)「買い建て玉(ギヨク)
- かばいだて 【庇い立て】 何かとかばうこと。 「無用な―」
- ちかいだて 【誓い立て】 誓いを立てること。誓文(セイモン)立て。