あい-な・る 意味
読み方:
意味
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- アヒ― [1]
【相成る】
(動ラ五[四])
「なる」の改まった言い方。「春暖の候と―・りました」「出入り―・らぬ」
- あい-な (形容詞「あいなし」の語幹から) あるまじきこと。不都合なこと。「をかしきを見給うて―のことやとわらひ給ふものから/源氏(行幸)」
- な・る [0] 【鳴る】 (動ラ五 [四] ) (1) 音が出る。ひびく。「発車のベルが―・る」「鐘が―・る」「伊香保嶺に神な―・りそね/万葉 3421」 (2) ある特徴によって,広く知られる。「資産家で―・る家」「厳格をもって―・る教授」 [慣用] 腕が―・喉(ノド)が―
- あい-な・し (形ク) (「あひなし(合無)」か「あいなし(愛無)」か。また,「敢へ無し」の転か) (1) 道理にはずれている。あるまじきことである。「いで,その御文なほ,聞え給へ。―・し/源氏(夕霧)」 (2) 自分の志と違って,いやな気持ちだ。不本意だ。「おのづから聞きつけて,うらみもぞする,―・し/枕草子 270」 (3) どうにもならない。むだである。「今更いと―・く便なかるべきわざなるを/浜
- たあい-な・い [4] 【他愛ない】 (形) (「たわいない」の転。「他愛」は当て字) 「たわいない」に同じ。
- おい-な・る オヒ― 【生ひ成る】 (動ラ四) 成長する。「見るままにいと美しげに―・りて/源氏(花宴)」
- おし-な・る 【押し成る】 (動ラ四) 無理になる。「院の御厩の別当に―・つて,丹波国をぞ知行しける/平家 8」
- おひる-な・る 【御昼成る】 (動ラ四) (女房詞) おめざめになる。お起きになる。おひんなる。「暁,―・りて御聴聞/御湯殿上(永禄三)」
- おひん-な・る 【御昼成る】 (動ラ四) (「御昼(オヒル)成(ナ)る」の転。近世女性語) お目覚めになる。おひなる。 およんなる 「朝はとうから―・り嫁をねめ/柳多留 21」
- おひ-な・る 【御昼成る】 (動ラ四) 「おひんなる」に同じ。「旦那様,―・つてでござりますか/人情本・玉襷」
- おもい-な・る オモヒ― 【思ひ成る】 (動ラ四) その気持ちになる。そう考えるようになる。「今は亡き人とひたぶるに―・りなむ/源氏(桐壺)」
- おも-な・る 【面馴る】 (動ラ下二) (1) 見なれる。顔なじみになる。「綱ひく駒も―・れにけり/蜻蛉(中)」 (2) なじみになってなれなれしくなる。「今すこし―・れてこそは恨み聞えさすべかめれ/源氏(橋姫)」
- およん-な・る 【御寝んなる】 (動ラ四) (「およるなる」の転) おやすみになる。およる。 おひんなる
- かえり-な・る カヘリ― 【還り成る】 (動ラ四) 再びもとの官職に復する。「かの,解けたりし蔵人も,―・りにけり/源氏(松風)」
- が-な・る [2] (動ラ五 [四] ) (擬声語「が」に「鳴る」が付いてできた語) 大きな声で言う。どなる。「大声で―・る」
- こと-な・る [3] 【異なる】 (動ラ五 [四] ) (形容動詞「異(コト)」の動詞化) 二つの物の間に差がある。ちがっている。「事実と―・る」「兄弟でも性格はずいぶん―・る」