あい-の-て 意味
読み方:
意味携帯版
- アヒ― [3][4]
【間の手・合(い)の手・相の手】
(1)邦楽で,唄と唄の間に伴奏楽器だけで演奏される部分。
(2)歌や踊りの調子に合わせてはさむ掛け声や手拍子。
(3)物事や会話の合間にはさむ動作や言葉。「―が入る」
- あい-て アヒ― [3] 【相手】 事を行うときのもう一方の側。 (1) 一緒にする人。相棒。仲間。「結婚の―」「遊び―」 (2) 対抗すること。また,対抗する人。「―チーム」「弱過ぎて―にならない」「―にとって不足はない」 (3) 付き合うこと。世話をすること。また,その人。「子供のお―をさせられて疲れた」 (4) はたらきかける対象。「学生―の商売」「―に合わせて話題を選ぶ」 ―
- て-あい ―アヒ [0] [1] 【手合(い)】 (1) 同類の人や物。連中。仲間。「あの―とはつき合うな」「同じ―の品」 (2) 一緒に行動する相手。適当な仲間。「此所にても口きく程の若き人新町に―を拵(コシラ)へ/浮世草子・一代男 5」 (3) 勝負をすること。手合わせ。(ア)囲碁・将棋で対局すること。「大―」(イ)相撲をとること。また,立ち合いの差し手争い。「行司の団(ウチワ)引
- て-の (連語) (接続助詞「て」に格助詞「の」が付いたもの) 後続の体言の表す状態が生ずる条件を表す。「中味は見―お楽しみ」
- の-て [1] 【野手】 江戸時代,村落共有の入会(イリアイ)地となっている原野・荒野から農民が得る利益(秣(マグサ)や萱(カヤ)・菰(コモ)などの草木)に対し課せられた雑税(小物成(コモノナリ))の総称。
- おく-の-て [3] [4] 【奥の手】 (1) とっておきの有力な手段。最後の手段。秘訣。極意。「―を使う」 (2) (左手を右手より尊んで)左手。「左手の吾(ア)が―に纏(マ)きて去(イ)なましを/万葉 1766」
- かぎ-の-て [3] [4] 【鉤の手】 (1) かぎのように,ほぼ直角に曲がっていること。また,その形。「道を―に曲がる」 (2) 特に,曲尺(カネジヤク)の曲がり角の部分。
- かに-の-て [4] 【蟹の手】 紅藻類カクレイト目の石灰藻の一種。関東以南の浅海の岩上に群生する。体は帯紅色。節ごとに叉状に分枝し,高さ約10センチメートルになる。 石灰藻
- かね-の-て [3] 【矩の手】 曲尺(カネジヤク)のように直角に曲がっていること。
- かめ-の-て [1] 【亀の手・石蜐】 (形が亀の手を思わせることから) 蔓脚(マンキヤク)目の甲殻類。全長約4センチメートル。雌雄同体。頭状部には大小三〇~三四枚のつめ形の石灰板があり,これが暗紫褐色の肉質の柄につく。海岸の岩礁の割れ目に群生し,潮が満ちてくると石灰板の間からつる状の足を出して餌(エサ)を集める。地方により食用にする。
- すくい-の-て スクヒ― 【救いの手】 (救うために伸ばした手の意から) 困窮者を救うこと。援助。救助。救い。援助の手。「―を差し伸べる」
- て-の-うち [1] [2] 【手の内】 (1) 握った手の中。また,てのひら。「感触を―に確かめる」 (2) 掌握していること。思うままになること。支配下。「敵の―にある」 (3) 心中の思い。他人に隠している考えや計画。「―を見すかされる」 (4) 手なみ。腕前。「―と言ひ,智謀の程,末頼母敷き/浄瑠璃・先代萩」 (5) 乞食に施す銭・米など。「どりや―をやつて去(イ)なそと巾着(
- て-の-うら [1] 【手の裏】 てのひら。たなごころ。 ――を返・す 「てのひらを返す」に同じ。
- て-の-くぼ [1] 【手の窪】 (1) てのひらを内側に曲げた時にできるくぼみ。 (2) 手づかみで食べること。また,握り飯のこと。「落人となり宮も―/壬生の雨」 [俚言集覧]
- て-の-こう ―カフ [1] 【手の甲】 手首から指のつけ根までの,握った時に外側になる面。
- て-の-した 【手の下】 (1) 手の届くところ。手の内のこと。「あの高みへ登りますれば五町や三町は―に見えまするが/狂言・武悪」 (2) たやすいこと。たちまち。「に」を伴って副詞的に用いる。「この者どもを―に討つはいかさま鬼神か/謡曲・熊坂」 (3) 腕前。「此の武者おのれらが―に及ぶべき物か/浮世草子・新可笑記 2」