あう-せ 意味
読み方:
意味
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- アフ―
【逢瀬】
おうせ
- あう 【和ふ・韲ふ】 ⇒あえる ; 【敢ふ】 (1)よそから加えられる力に対して,その状態のままなんとか持ちこたえる。こらえる。堪える。 「秋されば置く露霜に―・へずして都の山は色づきぬらむ/万葉 3699」 (2)さしつかえない。してもよい。 「人,多く見る時なむ透きたる物着るは,凡俗に思ゆる,ただ今は―・へ侍りなむ/源氏(蜻蛉)」 (3)(動詞の連用形に付いて)(ア)しおおせる。
- せ 【兄・夫・背】 (1)女性から見て,同腹の男の兄弟をいう語。年上にも年下にもいう。 「言問はぬ木すら妹と―とありといふをただ独り子にあるが苦しさ/万葉 1007」 (2)女性が,自分の恋人や夫をいう語。 「事しあらば小泊瀬(オハツセ)山の石城(イワキ)にも隠らば共にな思ひ我が―/万葉 3806」 (3)一般に,男性を親しんで呼ぶ称。 「岩根踏み山越え野行き都辺に参ゐし我が―を/万葉
- あうせ 【逢瀬】 ⇒おうせ(逢瀬)
- あうら 【足占】 ⇒あしうら(足占)
- あうん 【阿吽・阿呍】 〔梵 a-hūṃ の音訳。「阿」は悉曇(シツタン)字母の最初の音で開口音,「吽」は最後の音で閉口音〕 (1)密教で,宇宙の初めと究極。万物の根元と,宇宙が最終的に具現する智徳。悟りを求める菩提心と,到達する涅槃(ネハン)。 (2)寺院の山門の左右にある仁王や狛犬(コマイヌ)の相。一方は口を開き,一方は口を閉じる。 (3)吐く息と吸う息。呼吸。阿吽の呼吸。 (4)対立
- しあう 【為敢ふ】 なし遂げる。しおおせる。 「黒きもまだ―・へさせ給はず/源氏(夕霧)」 ; 【為合う】 互いにする。 「世話を―・う」「互いに批判を―・う」 ‖可能‖ しあえる
- であう 【出会う・出合う】 〔「いであう」の転〕 (1)偶然に人や動物に会う。行きあう。遭遇する。 「二人が初めて―・った所」「山道で熊に―・う」 (2)ふと目にする。事件を体験する。目にとまる。 「こんな奇妙な文章に―・ったことはない」「大事件に―・う」 (3)出て行って相手になる。多く命令形で用いる。 「なう人殺しがある―・へ―・へ/狂言・胸突」 (4)出て行って会う。特に男女がし
- にあう 【似合う】 調和する。相応する。 「帽子がよく―・う」「ふだんの君には―・わない発言だ」「年に―・わずしっかりしている」
- みあう 【見合う】 (1)対応する。釣り合う。 「投資に―・う利益」「収入に―・った生活」 (2)互いに見る。見つめあう。 「土俵上で両力士が―・う」 (3)男女が見合いをする。 「後生ねがひのふりをして―・ふ也/柳多留 16」 (4)皆で見る。 「浜に人のおほく集りて物を―・ひたるを/発心 3」 (5)その場に居合わせて見る。出くわす。 「おのづから人有りて生命を害せんを―・はば
- 似あう 合う; 填る; 和す; 釣合う; 似つく; 釣りあう; 似合う; 嵌まる; 釣り合う; 和合する; 填まる; 適する; 嵌る; 調和する; 和する; 似付く; マッチする; 一致する; 相応う
- 出あう 見出す; 出会う; 面会する; 出会す; 見つける; めぐり合う; 会する; 搗ちあう; 巡りあう; 見出だす; 出交す; 見い出す; 出会する; 巡合う; 臨む; 遭遇する; 遭逢する; 逢着する; 落ち合う; 出っくわす; 出くわす; 会遇する; 搗合う; 見いだす; 顔を合わせる; 相見る; 搗ち合う; 見だす; 発見する; 巡り合う; 出合う; 会う; 見つけだす; 出逢う; 相見する
- あいあう 【相会う】 人と人とが互いに会う。出会う。 「―・ふのはけふが二度目だ/放浪(泡鳴)」
- あうさわに アフサワニ (副) 簡単に。かるがるしく。「―われを欲しといふ山城の久世/万葉 2362」
- あうさ-きるさ アフサ― おうさきるさ
- ありあう 【有り合う・在り合う】 (1)ちょうどそこにある。ありあわせる。 「どつさり―・ふ長椅子に身を落し/ふらんす物語(荷風)」 (2)たまたまそこに居あわせる。 「いたれりし国にてぞ子生めるものども―・へる/土左」 (3)行きあう。偶然出会う。 「路のほどなどに夜行の夜などもおのづから―・ふらむ/栄花(初花)」