あからひく 意味
読み方:
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- 【赤ら引く】
(1)赤く輝く意から,「日」「朝」にかかる。
「―日も暮るるまで嘆けども/万葉 619」
(2)赤みを帯びて美しい意から,「肌」にかかる。
「―肌も触れずて寝たれども/万葉 2399」
- あから-ひく 【赤ら引く】 (枕詞) (1) 赤く輝く意から,「日」「朝」にかかる。「―日も暮るるまで嘆けども/万葉 619」 (2) 赤みを帯びて美しい意から,「肌」にかかる。「―肌も触れずて寝たれども/万葉 2399」
- からひつ 【屍櫃・辛櫃】 〔「からびつ」とも〕 遺体を入れる櫃。棺(ヒツギ)。かろうと。 「中に石の―あり/宇治拾遺 6」
- からひわ 【唐鶸】 マヒワの別名。
- あから 【赤ら】 〔「ら」は接尾語〕 (1)他の語の上に付いて複合語をつくる。(ア)赤みを帯びているさまを表す。 「―顔」(イ)つやつやと赤みを帯びて,美しいさまを表す。「―おとめ」 (2)〔飲めば顔が赤くなるところから〕 酒の異名。 「先祖より酒の家に生れ,―飲めと言はれてこのかた/浮世草子・二十不孝 5」
- ひく 【引く・曳く・退く・牽く・惹く】 ※一※ (動カ五[四]) □一□(他動詞) (1)物に手をかけて近くへ寄せる。《引》 〔綱や網の場合は「曳く」とも書く〕 (ア)物に手をかけて力を入れ,全体を自分の方へ近寄せる。引っ張る。 ⇔押す 「押しても―・いてもびくともしない」「地曳き網を―・く」(イ)装置や道具の一部分を,自分の近くへ寄せる。 「サイド-ブレーキを―・く」「ひもを―・く
- あからか 【赤らか】 〔「か」は接尾語〕 赤く鮮やかなさま。あかあか。 「紅(ベニ)といふもの,いと―にかい付けて/源氏(常夏)」
- あからがお 【赤ら顔】 日焼けや酒焼けで,赤みを帯びた顔。 「―の男」
- あからく 【赤楽】 楽焼きの一。素地(キジ)に酸化鉄を含む黄土を塗って赤く着色し,鉛質の透明釉(ユウ)をかけて,摂氏約八〇〇度の低火度で焼いたもの。茶碗が多い。
- あからけし 【赤らけし】 赤みを帯びている。 〔用例は「あからけみ」の形しか見られない〕 →赤らけみ
- あからけみ 【赤らけみ】 〔「み」は接尾語〕 赤味をおびているので。 「初土(ハツニ)は膚―/古事記(中)」 →赤らけし
- あからけ-み 【赤らけみ】 (「み」は接尾語) 赤味をおびているので。「初土(ハツニ)は膚―/古事記(中)」 赤らけし
- あからさま □一□隠さず,ありのまま外にあらわすさま。明白なさま。露骨なさま。 「内情を―に言えば…」「―な違反行為」「―に不満を述べる」 □二□ (1)にわかなさま。急なさま。 「逐(オ)はるる嗔猪(イカリイ),草中より―に出でて人を逐ふ/日本書紀(雄略)」 (2)きわめて短い時間であるさま。一時的なさま。ちょっと。 「十月つごもりがたに,―に来て見れば/更級」 (3)(「あからさまにも」
- あからし 【懇し】 胸のしめつけられるような気持ちである。ひどい。心に痛切に感じられるさまにいう。 「などか来ぬ,とはぬ,憎し,―・しとて/蜻蛉(下)」
- あからしま 【暴】 にわかなさま。急なさま。あかしま。あからさま。 「白狗―に出て大樹の臣を逐ふ/日本書紀(雄略訓)」
- あからぶ 【赤らぶ】 赤みを帯びる。あからむ。 「赤王の御―・び坐し/祝詞(出雲国造神賀詞)」 ; 【明らぶ】 心を晴らす。 「山川の浄き所をば孰(タレ)と倶にかも見行(ミソナ)はし―・べたまはむ/続紀(宝亀二宣命)」