あが-な・う 意味
読み方:
意味携帯版
- アガナフ [3]
【贖う】
(動ワ五[ハ四])
罪の償いをする。「死をもって罪を―・う」
[可能] あがなえる
- あが・う アガフ 【贖ふ】 (動ハ四) (「あかう」とも) (1) 金品をもって罪をつぐなう。あがなう。「臣が女韓媛と葛城の宅(イエ)七区(ナナトコロ)とを奉献(タテマツ)りて,以て罪を―・はむことを/日本書紀(雄略訓)」 (2) 買い求める。あがなう。「人に勧めて―・ひて放てり/霊異記(上訓注)」 (3) 神に供え物をして加護を祈る。「中臣の太祝詞(フトノリトゴト)言ひ祓(ハラ)へ―・ふ
- な・う ナフ [1] 【綯う】 (動ワ五 [ハ四] ) 糸や藁(ワラ)などをより合わせる。より合わせて一本の紐(ヒモ)や縄を作る。よる。あざなう。「泥棒を捕らえて縄を―・う」
- あがま・う アガマフ 【崇ふ】 (動ハ下二) 尊敬する。あがめる。「今迄様にさまを付け―・へた娘ごに/浄瑠璃・曾根崎心中」
- あき-な・う ―ナフ [3] 【商う】 (動ワ五 [ハ四] ) 商売として品物の売り買いをする。商売する。「反物(タンモノ)を―・う」 [可能] あきなえる
- あま-な・う ―ナフ 【和ふ・甘なふ】 (動ハ四) (1) 和解する。同意する。「奏(モウ)す所を推(タズ)ね問ひて,相疑ふことを―・はしむ/日本書紀(継体訓)」 (2) 甘んじて受ける。満足する。「古人の糟粕を―・つて,空く一生を区々の中に誤る/太平記 1」 (3) 言葉をやわらげる。「事ヲ―・イ,面ヲヘツロウ/日葡」
- いざ-な・う イザナフ [3] 【誘う】 (動ワ五 [ハ四] ) (感動詞「いざ」の動詞化) さそう。さそい連れて行く。「夢の国へ―・う」
- うず-な・う ウヅナフ (動ハ四) (「なふ」は接尾語) 貴重なものとする。良しとする。「天地の神祖―・ひ皇御祖(スメロキ)の御霊(ミタマ)助けて/万葉 4094」
- うべ-な・う ―ナフ [3] 【諾う】 (動ワ五 [ハ四] ) (1) もっともであると思う。同意する。「われは手を揮(フ)りて―・はざりき/即興詩人(鴎外)」 (2) 服従する。「其の―・はぬ者はただ星の神香香背男(カカセオ)のみ/日本書紀(神代下訓)」 (中古以降「むべなふ」とも書かれた) [可能] うべなえる
- うら-な・う ―ナフ [3] 【占う・卜う】 (動ワ五 [ハ四] ) (「うら(占)」に接尾語「なう」が付いて動詞化した語) (1) (ある物事をもとに)将来の運命や物事の吉凶などを判断する。「トランプで―・う」 (2) 予想する。「優勝のゆくえを―・う」 [可能] うらなえる
- おと-な・う ―ナフ [3] 【訪う】 (動ワ五 [ハ四] ) (「なふ」は接尾語) (1) 訪問する。おとずれる。「古刹(コサツ)を―・う」 (2) 声を出したりして,訪問を告げる。「庭の裏木戸を―・ふけはひがして/刺青(潤一郎)」 (3) 音をたてる。「懸樋の雫ならでは露―・ふものなし/徒然 11」
- つみ-な・う ―ナフ 【罪なふ】 ■一■ (動ハ四) 罪に処する。罰する。「法を犯さしめて,それを―・はん事,不便のわざなり/徒然 142」 ■二■ (動ハ下二) {■一■}に同じ。「義(コトワリ)の兵を挙けて,汝が逆(サカウル)に―・へむとす/日本書紀(崇神訓)」
- とも-な・う ―ナフ [3] 【伴う】 ■一■ (動ワ五 [ハ四] ) (1) 一緒に行く。引き連れて行く,またつき従って行く。「秘書を―・って行く」「父に―・って博物館に行く」 (2) ある事柄に応じて生ずる。「危険を―・う手術」「人口増加に―・う住宅問題」 ■二■ (動ハ下二) 引き連れて行く。「島つ鳥鵜養(ウカイ)―・へ/万葉 4156」
- な-やら・う ―ヤラフ 【儺やらふ】 (動ハ四) 追儺(ツイナ)を行う。「―・ふとて,いぬきがこれをこぼち侍りにければ/源氏(紅葉賀)」
- に-な・う ニナフ [2] 【担う・荷なう】 (動ワ五 [ハ四] ) (1) 肩で物をささえて持つ。かつぐ。「天秤棒で荷を―・う」 (2) 身に引き受ける。負担する。せおう。「次代を―・う」「一身に期待を―・う」「足利殿は…徳を―・つて/太平記 9」 [可能] になえる