あきのおうぎ 意味
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意味
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- 【秋の扇】
(1)「秋扇(アキオウギ)」に同じ。﹝季﹞秋。
(2)〔漢の成帝の宮女班婕妤(ハンシヨウヨ)が君寵(クンチヨウ)のおとろえた自分の身を秋の扇にたとえて詩に詠んだという故事から〕
相手の男から顧みられなくなった女性の身。団雪(ダンセツ)の扇。
- つきのおうぎ 【月の扇】 〔月などを見る姿から〕 「抱扇(カカエオウギ)」に同じ。
- あきおうぎ 【秋扇】 秋になっても使われている扇。また,いつしか使われなくなった扇。忘れ扇。捨て扇。秋の扇。しゅうせん。﹝季﹞秋。《つくと絵を見る秋の扇かな/小春》
- あき-おうぎ ―アフギ [3] 【秋扇】 秋になっても使われている扇。また,いつしか使われなくなった扇。忘れ扇。捨て扇。秋の扇。しゅうせん。 [季] 秋。《つく と絵を見る秋の扇かな/小春》
- あき-の-おうぎ ―アフギ [1] 【秋の扇】 (1) 「秋扇(アキオウギ)」に同じ。 [季] 秋。 (2) (漢の成帝の宮女班婕妤(ハンシヨウヨ)が君寵(クンチヨウ)のおとろえた自分の身を秋の扇にたとえて詩に詠んだという故事から) 相手の男から顧みられなくなった女性の身。団雪(ダンセツ)の扇。
- くものおうぎ 【雲の扇】 能の型。広げた扇と左手とを顔の前で重ね合わせ,扇を右斜め上に,左手を左斜め下に引き離すと同時に斜め上方を見る。遠くを見る表現。
- いつえのおうぎ 【五重の扇】 板数七,八枚を一重扇というのに対し,その五倍ほどの板数のある檜扇(ヒオウギ)。
- かすみのおうぎ 【霞の扇】 能の型。広げた扇を右横から上にあげ,ゆっくり前方水平までおろしながら前に出る。おろし扇。
- だんせつのおうぎ 【団雪の扇】 〔漢の成帝の愛妃,班婕妤(ハンシヨウヨ)が寵を趙飛燕にうばわれ,自分を扇にたとえ,月のように円く,雪のように白い絹扇も,秋にはすてられると歌った「文選(怨歌行)」の詩から〕 円く,白い扇。転じて,寵愛を失った身のたとえ。秋の扇。秋扇(シユウセン)。
- どうちゅうづけのおうぎ 【道中付けの扇】 旅行中必要な里程・宿名・物価・名物などを記した扇。どうちゅうおうぎ。
- みえがさねのおうぎ 【三重襲の扇】 檜扇(ヒオウギ)の一。檜(ヒノキ)の薄板の枚数の多い扇という。女房の飾り扇。
- いきのお 【息の緒】 (1)〔「緒」はとぎれることなく長く続いている物,の意〕 命。玉の緒。 〔万葉集では「息の緒に」の形でのみ用いられ「命のかぎり」の意を表す〕 「―に我は思へど人目多みこそ/万葉 2359」 (2)息。呼吸。 「―の苦しき時は/三十二番職人歌合」
- まきのお 【槙尾】 京都市右京区の地名。高雄(高尾)・栂尾(トガノオ)とともに清滝川渓谷にそい,三尾(サンビ)と総称される。紅葉の名所。西明寺(サイミヨウジ)がある。
- あきのか 【秋の香】 (1)秋を感じさせるかおり。また,そのもの。特に,松茸(マツタケ)をさす。 「満ち盛りたる―の良さ/万葉 2233」 (2)松茸とハモを使った料理。 ; 【秋の蚊】 秋になっても生き残っている蚊。﹝季﹞秋。《くはれもす八雲旧居の―に/虚子》
- あきのかた 【明きの方】 「恵方(エホウ)」に同じ。
- あきのくれ 【秋の暮れ】 (1)秋の夕暮れ。﹝季﹞秋。《枯枝に烏のとまりけり―/芭蕉》 (2)秋の終わりごろ。晩秋。 →暮れの秋