あき-の-みず 意味
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意味
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- ―ミヅ [1]
【秋の水】
秋のひややかで澄んでいる水。秋水(シユウスイ)。[季]秋。
- あしはら-の-ちいおあき-の-みずほのくに ―チイホアキ―ミヅホノクニ 【葦原の千五百秋の瑞穂の国】 豊饒(ホウジヨウ)の永続する国の意で,「葦原の中つ国」の美称。「―は,これ吾が子孫の王たるべき地なり/日本書紀(神代下訓)」
- あきでみず 【秋出水】 台風や長雨で起こる,秋の洪水。﹝季﹞秋。《―乾かんとして花赤し/前田普羅》 →出水(デミズ)
- あきのみず 【秋の水】 秋のひややかで澄んでいる水。秋水(シユウスイ)。﹝季﹞秋。
- あき-でみず ―デミヅ [3] 【秋出水】 台風や長雨で起こる,秋の洪水。 [季] 秋。《―乾かんとして花赤し/前田普羅》 出水
- の-みず ―ミヅ [1] 【野水】 野を流れる川。野中の水。
- とよあしはら-の-ちいおあきのみずほのくに ―チイホアキノミヅホノクニ 【豊葦原千五百秋之瑞穂之国】 日本国の美称。「天の神伊弉諾尊(イザナキノミコト)伊弉冉尊(イザナミノミコト)に謂て曰く,―あり。宜しく汝が往て脩(シラ)すべし/日本書紀(神代上訓)」
- あきぎり-の 【秋霧の】 (枕詞) 「立つ」「晴る」「まがき」にかかる。「―晴るる時なき心には/古今(恋二)」「―立つたび衣置きてみよ/新古今(離別)」
- あきはぎ-の 【秋萩の】 (枕詞) 枝がしなやかであるところから「しなふ」に,花の色が変わりやすいところから「うつる」にかかる。「―しなひにあるらむ妹が姿を/万葉 2284」「―うつりもゆくか人の心の/古今(恋五)」
- あきやま-の 【秋山の】 (枕詞) 秋の山が紅葉するところから,「したふ(=赤ク色ヅク)」「色なつかし」にかかる。「―したへる妹/万葉 217」「―色なつかしき/万葉 3234」
- あき-の-おうぎ ―アフギ [1] 【秋の扇】 (1) 「秋扇(アキオウギ)」に同じ。 [季] 秋。 (2) (漢の成帝の宮女班婕妤(ハンシヨウヨ)が君寵(クンチヨウ)のおとろえた自分の身を秋の扇にたとえて詩に詠んだという故事から) 相手の男から顧みられなくなった女性の身。団雪(ダンセツ)の扇。
- あき-の-か [1] 【秋の蚊】 秋になっても生き残っている蚊。 [季] 秋。《くはれもす八雲旧居の―に/虚子》
- あき-の-かた 【明きの方】 「恵方(エホウ)」に同じ。
- あき-の-くれ [1] 【秋の暮れ】 (1) 秋の夕暮れ。 [季] 秋。《枯枝に烏のとまりけり―/芭蕉》 (2) 秋の終わりごろ。晩秋。 暮れの秋
- あき-の-こえ ―コヱ [1] [1] - [1] 【秋の声】 秋の気配。風の音,水の音,鳥の鳴き声などから受ける物寂しい秋の感じ。秋声(シユウセイ)。 [季] 秋。《帛を裂く琵琶の流や―/蕪村》
- あき-の-しも [1] [1] - [2] 【秋の霜】 (1) 晩秋に置く霜。秋しも。 [季] 秋。《手にとらば消ん涙ぞあつき―/芭蕉》 (2) 白髪。「かぞふれば四十(ヨソジ)あまりの―/続拾遺(雑秋)」 (3) (秋霜(シユウソウ)を訓読した語) するどい剣。鋭利な剣。「―の下に消えはてさせ給ひぬる御事は/太平記 18」