あくろ 意味
- くろ 【黒】 (1)色の名。光を最も多く吸収し,視覚に刺激を与えることの少ない,暗い色。墨・木炭のような色。 「―のスーツ」 (2)黒い碁石。また,それを持って打つ方。先手。 ⇔白 「中盤戦では―が優勢」 (3)犯罪の容疑があること。 ⇔白 「警察はその男を―とみている」 ; 【畔・壠】 (1)田と田の間の土の仕切り。あぜ。 (2)平地のうちの少し小高い場所。[名義抄]
- あくい 【悪意】 (1)他人に害を与えようとする心。他人を憎む心。わるぎ。わるげ。 ⇔好意 「―をもつ」「―を抱く」「―にみちた批評」 (2)わるい意味。意地のわるい見方。 ⇔善意 「―に解釈する」 (3)〔法〕(ア)一定の事実を知っていること。法律上の効果に影響する場合がある。例えば,ある取引について存在する特殊の事情を知っている第三者を「悪意の第三者」という。道徳的善悪とは別のもの。
- あくか 【悪貨】 ⇒あっか(悪貨)
- あくぎ 【悪戯】 悪いいたずら。わるふざけ。
- あくじ 【悪事】 悪いおこない。 「―が露見する」 ――千里を=走る(=行く) 〔宋の説話集「北夢瑣言」より〕 悪いおこないや悪い評判はすぐに世間に知れわたる。 ⇔好事門を出(イ)でず
- あくせ 【悪世】 悪事の行われる乱れた世の中。
- あくた 【芥】 ごみ。ちり。くず。転じて,つまらないもの。 「最愛(イトオシ)みし人は―の如く我を悪(ニク)めるよ/金色夜叉(紅葉)」
- あくち (1)ひな鳥のくちばしの付け根の黄色い部分。[日葡] (2)子供の口のまわりにできるはれ物。[日葡] ――も切れぬ 年少者をあざけっていう語。 「主従共に―小伜共/浄瑠璃・嫗山姥」 ; 【悪血】 病毒を含んだ血。[日葡] ; 【悪地】 (1)地質や地形が悪く,植物の栽培や住宅の建設・交通などに適さない土地。 (2)「悪地地形」に同じ。 ; 【開口】 〔「開き口」の
- あくと 【踵】 〔「あぐと」とも〕 かかと。くびす。 「―のあかぎれ/滑稽本・膝栗毛 4」 ; 【悪徒】 わるもの。またその仲間。悪党。
- あくね 【阿久根】 鹿児島県北西部の市。古くから陸海交通の要地。東シナ海に面し,沿岸漁業・水産加工業が盛ん。ボンタン・ミカンなどを栽培。温泉がある。
- あくば 【悪婆】 (1)意地悪な老女。 (2)歌舞伎の役柄の名称の一。中年の女性で,伝法肌(デンポウハダ)であだっぽい毒婦的な性格の役。 ; 【悪罵】 ひどくののしること。口ぎたないののしり。 「―を浴びせる」 ; 【悪馬】 性質が荒く,御しにくい馬。あくめ。
- あくび 【悪日】 ⇒あくにち(悪日) ; 【欠・欠伸】 (1)眠いとき,飽きたとき,疲れたときなどに,不随意に口を大きく開いて深く息を吸い,その息を短く吐き出す呼吸運動。血液中の二酸化炭素の濃度が高くなると,呼吸中枢が刺激されて起こる。 「―が出る」 (2)漢字の旁(ツクリ)の一。「欲」「歌」などの「欠」の部分。口を開けてする動作を表す文字を作る。 ――をかみ殺・す 出かかったあくびを
- あくふ 【握斧】 打製石器の一種。旧石器時代前期の最も標準的な石器。西洋梨形・卵形・三角形などがある。握り斧(オノ)。敲打器(コウダキ)。クー-ド-ポアン。ハンド-アックス。 ; 【悪婦】 性質の悪い女性。意地悪な女。
- あくぶ 【欠ぶ】 あくびをする。 「長やかにうち―・びて/枕草子 74」
例文
- 悪狼(あくろう)は、将棋の駒の種類の一つ。
- 悪路神の火(あくろじんのひ)は、伊勢国(現・三重県)に伝わる怪火。
- 市の施設として市民プラザあくろすが、下層部は商業施設、上層部は住宅が入る。
- 複雑化した話では、田村麻呂は伊勢の鈴鹿山にいた妖術を使う鬼の美女である悪玉(あくたま)と結婚し、その助けを得て悪路王(あくろおう)や大武王(おおたけおう)のような鬼の頭目を陸奥の辺りまで追って討つ(人名と展開は様々である)。