あさつゆの 意味
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意味
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- 【朝露の】
(1)朝露の消えやすいことから「消(ケ)」にかかり,はかないことから「命」「あが身」にかかる。
「―命は生けり/万葉 3040」「―我(ア)が身一つは君がまにまに/万葉 2691」
(2)「朝露をおく」ということから,同音の「置く」にかかる。
「―置きてし行けば消(ケ)ぬべきものを/古今(離別)」
- あさつゆ 【朝露】 朝早く草葉などにおりた露。 ⇔夜露 ﹝季﹞秋。
- あさつゆ-の 【朝露の】 (枕詞) (1) 朝露の消えやすいことから「消(ケ)」にかかり,はかないことから「命」「あが身」にかかる。「―命は生けり/万葉 3040」「―我(ア)が身一つは君がまにまに/万葉 2691」 (2) 「朝露をおく」ということから,同音の「置く」にかかる。「―置きてし行けば消(ケ)ぬべきものを/古今(離別)」
- おくつゆの 【置く露の】 (1)露の性質と関連の深い「たま」「あだ」「ふか」などの音を含む地名にかかる。 「―玉造江(タマツクリエ)に茂るてふ/玉葉(恋一)」 (2)露がかかるということから,「かかる」にかかる。 「―かかるものとは思へども/後撰(恋二)」
- しらつゆの 【白露の】 白露が置く,白露が消ゆ,白露の玉ということから,「置く」「奥」「消ゆ」「たま」などにかかる。 「つらしとや言ひ果ててまし―人に心はおかじと思ふを/後撰(恋五)」「―奥にあまたの声すれば/後撰(秋中)」「―玉江のあしのよひよひに/新勅撰(夏)」
- つゆのいり 【梅雨の入り】 「つゆいり」に同じ。﹝季﹞夏。
- つゆのたま ①- 【露の玉】 露の美称。
- つゆのま 【露の間】 〔露がおりている間の意から〕 ごくわずかな間。 「―も忘らればこそあぢきなや/謡曲・松風」
- つゆのみ 【露の身】 露のように消えやすい身。はかない身の上。露の命。 「いままでも消えでありつる―はおくべき宿のあればなりけり/後撰(恋五)」
- つゆのやど 【露の宿】 露のおく野末の宿。露のやどり。 「草枕―とふ月影に/続千載(羇旅)」
- つゆのよ 【露の世】 露のようにはかないこの世。無常な世の中。 「―は―ながらさりながら/おらが春」
- あさ-つゆ [0] [2] 【朝露】 朝早く草葉などにおりた露。 夜露 [季] 秋。
- つゆのいのち 【露の命】 露のように消えやすい命。はかない命。露命(ロメイ)。露の身。 「ありさりて後も逢はむと思へこそ―も継ぎつつ渡れ/万葉 3933」
- じゆのぼさつ 【地涌の菩薩】 〔法華経(涌出品)〕 釈迦が本門の教えを説いたとき地中から出現した菩薩。過去に釈迦の教化を受け,窮極の真実を実現する菩薩とされ,日蓮宗で重視される。本化(ホンゲ)の菩薩。
- つゆのごろべえ 【露の五郎兵衛】 (1643-1703) 京落語の祖。日蓮宗の談義僧より還俗。街頭における辻咄(ツジバナシ)のほか,貴人にも召された。晩年,再び剃髪して露休。著「露新軽口ばなし」「露五郎兵衛新ばなし」など。
- さつゆみ 【猟弓】 狩猟に用いる弓。 「剣大刀腰に取り佩き,―を手握り持ちて/万葉 804」