あさ-ぎぬ 意味
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意味
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- 【麻衣】
(1)麻布で作った衣服。粗末な衣服。あさごろも。あさのきぬ。「勝鹿の真間の手児奈(テゴナ)が―に/万葉 1807」
(2)喪服として着た麻布の衣服。あさごろも。あさのきぬ。「宮の舎人(トネリ)も雪(タエ)の穂の―着(ケ)れば/万葉 3324」
- あさぎぬ 【麻衣】 (1)麻布で作った衣服。粗末な衣服。あさごろも。あさのきぬ。 「勝鹿の真間の手児奈(テゴナ)が―に/万葉 1807」 (2)喪服として着た麻布の衣服。あさごろも。あさのきぬ。 「宮の舎人(トネリ)も雪(タエ)の穂の―着(ケ)れば/万葉 3324」
- あさ 【朝】 夜が明けてからしばらくの間。または,正午までの間。 「―が来る」「―早く起きる」 ; 【麻】 (1)クワ科の一年草。中央アジア原産。渡来は古く,古代から重要な繊維植物として栽培されてきた。茎は直立し,1~3メートルになる。葉は三~九枚の小葉からなる掌状複葉で,各小葉は披針形で縁に鋸歯(キヨシ)がある。雌雄異株。初夏,淡緑黄色の雄穂,緑色の雌穂をつける。雌株からは麻薬がとれる
- あさ-あさ 【浅浅】 ■一■ (副) (1) 浅いさま。うっすらとしたさま。「―と萌初(モエソ)めた麦畠は/破戒(藤村)」 (2) 軽く考えるさま。「父の詠をだにも―と思ひたりし上は/後鳥羽院御口伝」 ■二■ (名) (女房詞) 浅漬けの漬物。「なかはしより―まゐる/御湯殿上(天正一四)」
- あか-ぎぬ [0] 【赤衣】 (「あかきぬ」とも) (1) 赤い衣。 (2) 緋(ヒ)色の袍(ホウ)。五位の官人の朝服。 (3) 「赤狩衣(アカカリギヌ)」に同じ。
- あし-ぎぬ 【絁】 (悪しき絹の意) 太さがふぞろいの糸で織った粗製の平織り絹布。太絹(フトギヌ)。 [和名抄]
- あつ-ぎぬ [0] [3] 【厚衣】 綿を入れた着物。綿入れ。
- あま-ぎぬ 【雨衣】 雨の時,上にはおった衣。白絹の袷(アワセ)で,表に油をひいたもの。あまごろも。 [和名抄]
- あみ-ぎぬ [3] 【網衣】 (1) 網のように粗く織った布で作った衣服。経帷子(キヨウカタビラ)などに用いる。 (2) 時宗の僧の着た目の粗い法衣。衆生(シユジヨウ)を救う網の意からとも,また阿弥の着る法衣の意からともいう。阿弥衣。
- あや-ぎぬ [3] [0] 【綾絹】 白または無地染めの綾織りの絹。あやけん。
- いつ-ぎぬ 【五衣】 平安時代,男子が参内するときの正式の装束。袍(ウエノキヌ)・下襲(シタガサネ)・半臂(ハンピ)・単(ヒトエ)・引倍木(ヒキヘギ)の五種でひとそろい。
- うす-ぎぬ 【薄衣】 地の薄い着物。薄い袿(ウチキ)。うすごろも。「―も被(カズ)かず/義経記 6」
- うち-ぎぬ 【打ち衣】 砧(キヌタ)で打って光沢を出した衣。装束着用のとき,女性は表衣の下,袿(ウチキ)の上に,男性は直衣(ノウシ)・狩衣(カリギヌ)の下に着る。のちには板引きで光沢を出すようになった。色は多く紅か濃赤紫色。打ち衣(ギ)。
- うぶ-ぎぬ 【産衣】 (「うぶきぬ」とも) 「うぶぎ(産衣){ (1) }」に同じ。「―にかきをきて侍ける,いまだはべり/大鏡(序)」
- うま-ぎぬ [3] 【馬衣】 馬の背にかける布。多くは紺や萌黄(モエギ)の木綿で仕立て,飼い主の定紋を染め抜いた。
- えぎぬ 【絵衣】 近世,采女(ウネメ)が着た表衣(ウエノキヌ)。表は白の練り絹で雲に椿などの彩色をし,裏は萌黄(モエギ)の生絹(スズシ)を用いた。うねめぎぬ。 ; 【絵絹】 日本画に用いる白い生絹(キギヌ)の画布。多くはにじみ止めに礬水(ドウサ)を引いて使う。