あた・る 意味
読み方:
意味携帯版
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【当(た)る・中る】
(動ラ五[四])
(1)動いていった物が,他の物に勢いよく接触する。ぶつかる。《当》「ボールが壁に―・ってはね返る」「雨が強く―・る」
(2)投げたり撃ったりした物が,ねらったとおりの所に行く。うまく命中する。
はずれる
《当・中》「矢が的に―・る」
予測・判断が現実とぴったり合う。
はずれる.html">はずれる
《当・中》「矢が的に―・る」
予測・判断が現実とぴったり合う。
(7)興行・商売・事業などが多くの客から人気を博する。成功する。《当》「今度の芝居は―・った」
(8)果物(クダモノ)などの作柄が良く美味である。《当》「ことしはミカンが―・った」
(9)(普通,仮名で書く)害となるものによって体などが損なわれる。「フグに―・って死ぬ」
(10)人が相手や物事に立ち向かう。《当》(ア)手ごわい相手に立ち向かう。「命がけで敵に―・る」(イ)むずかしい物事の解決に取り組む。「社内一丸となって難局に―・る」(ウ)周囲にいる責任のない人に対して,怒りを発散したりひどい仕打ちを加えたりする。「むしゃくしゃして,犬にまで―・る」
(11)人や物にじかに接して確かめる。調べる。《当》「直接本人に―・って確かめてください」「あっちこち心当たりを―・ってみる」「出典に―・る」「辞書に―・る」
(12)何人かの中で,ある特定の人に仕事や課題が割り振られる。《当》「むずかしい問題が―・って困った」「掃除当番に―・る」
(13)その仕事に従事する。《当》「この度,会長の任に―・ることになりました」「警護に―・る」「診察に―・った医師」
(14)(「…は…にあたる」の形で)…に相当する。該当する。《当》「一フィートはほぼ一尺に―・る」
(15)(「…にあたり」「…にあたって」の形で,名詞や動詞連体形やサ変動詞の語幹を受けて)重大な節目(フシメ)となるような事柄に際して。《当》「年頭に―・り,ひと言ご挨拶を申し上げます」「会の発足に―・って…」
(16)(「…するには当たらない」の形で動詞を受けて)…する必要はない。《当》「そんなこと少しも驚くには―・らない」
(17)野球で,よくヒットやホームランを打つ。《当》「あのチームは全員よく―・っている」
(18)(「つぎがあたる」の形で)布の穴につぎが施される。「つぎの―・ったシャツ」
(19)麻雀で,その牌(パイ)であがりになる。
(20)(ア)
(身代(シンダイ)を「する(擦る)」に通じるのをきらって)
「(墨を)磨(ス)る」の忌み詞。(イ)江戸語・東京語では「(ひげを)剃(ソ)る」を「する」というので,「剃る」の忌み詞。「ひげを―・る」
(「当てる」に対する自動詞)
[可能] あたれる
[慣用] 事に―・山が―
- あたたま・る [4] 【暖まる・温まる】 (動ラ五 [四] ) (1) 熱が加わって程よい温度にまで上がる。あったまる。 冷える 「ストーブで部屋が―・る」「この温泉は体が―・る」「席の―・る暇もない」 (2) 満たされて欠乏感がなくなる。「心―・る話」「懐が―・る」
- いき-あた・る [4] 【行き当(た)る】 (動ラ五 [四] ) 「ゆきあたる」に同じ。「難問に―・る」
- おもい-あた・る オモヒ― [5] [0] 【思い当(た)る】 (動ラ五 [四] ) なるほどと気づく。「―・るふしがある」
- さし-あた・る [0] 【差し当(た)る】 (動ラ五 [四] ) (1) その場に出くわす。当面する。直面する。現代語では主に「さしあたって」「さしあたり」の形で副詞として用いる。「―・ッタ難儀/ヘボン」 (2) じかにあたる。直接あたる。「日の―・りたるに打ちねぶりてゐたるを/枕草子(七・能因本)」
- つき-あた・る [4] 【突き当(た)る】 (動ラ五 [四] ) (1) 物にぶつかる。衝突する。「曲がり角で人に―・る」 (2) それ以上まっすぐ先に進めない所にまで来る。「―・ったら右に曲がりなさい」 (3) 難問や障害に直面する。「外交折衝が壁に―・る」 (4) 人に,好意的でない態度をとる。「親に―・りやあがることもねえ/人情本・辰巳園 4」
- ぶち-あた・る [0] [4] 【打ち当たる】 (動ラ五 [四] ) (1) 強い勢いで当たる。ぶつかる。 (2) 困難に直面する。「難問に―・って往生している」
- み-あた・る [0] 【見当(た)る】 (動ラ五 [四] ) 探していたものが見つかる。現代では多く否定の形で用いる。「財布が―・らない」「よろしき奉公口ふたつ―・りぬ/花ごもり(一葉)」
- ゆき-あた・る [4] 【行き当(た)る】 (動ラ五 [四] ) (「いきあたる」とも) (1) 進んで行って行くてをさえぎるものに出合う。「路地の奥で塀に―・る」 (2) 先へ進みにくい場面に当面する。行きづまる。「難局に―・る」
- こころ-あたたま・る 【心暖まる】 (連語) 人の誠意や愛情が感じられて,心がなごむ。「―・る光景」
- あた 【咫・尺】 上代の長さの単位。親指と中指とを広げた長さ。 「八咫(ヤアタ)」「七咫」などの形で助数詞的に用いる。「其の鼻の長さ七―/日本書紀(神代下訓)」 ; 名詞・形容詞などに付いて不快の念をこめながら,程度のはなはだしいことを強調する意を表す。 「―ぎたない」「―子細らしい威立(オドシダテ)/浄瑠璃・大経師(中)」 〔「あた聞きともない」などのように副詞的にも用いる〕
- あた-あた 【熱熱】 (感) (「あつあつ」の転) 熱い熱い。「ただのたまふ事とては―とばかりなり/平家 6」
- あたあた 【熱熱】 〔「あつあつ」の転〕 熱い熱い。 「ただのたまふ事とては―とばかりなり/平家 6」
- あたり-あたり 【辺り辺り】 (1) あちらこちら。そこここ。「月…いとはなやかにさし入りたれば,―見ゆるに/源氏(蓬生)」 (2) あれこれの人を婉曲(エンキヨク)にさす語。あの方この方。「おのづから心にくき―を/狭衣 1」
- あたい 【直・費】 〔「あたい(価)」と同源〕 古代の姓(カバネ)の一。多く大化改新以前の国造(クニノミヤツコ)に与えられた。あたえ。 ; 【私】 〔「あたし」の転〕 一人称。「あたし」よりくだけた言い方。主として東京下町や花柳界の女性や子供が用いた。 ; 【価・値】 〔動詞「能う」の連用形か〕 (1)売買の際のねだん。商品のねだん。 「―が高い」「―をつける」 (2)価値。ね
- あたう 【与ふ】 ⇒あたえる ; 【能う】 (1)ある動作をすることができる。(ア)(特定の動詞を受けないで)できる。なしうる。 「―・う限りの援助をする」「神に―・わざるはなし」(イ)(動詞を受けて)その動作をすることができる。接続のしかたは,「…することあたわず」「…するあたわず」「…するにあたわず」「…しあたわず」の四通りがあった。「看過すること―・わず」「感嘆措(オ)く―・わず(=感