あとざ 意味
- 【後座】
能舞台で,本舞台と鏡板との間の場所。通常,幅三間奥行一間半。前方,本舞台寄りに囃子(ハヤシ)方,橋懸かり寄り後方に後見が着座する。横板。
→能舞台
- あとざん 【後産】 胎児を娩出(ベンシユツ)したあと,胎盤(タイバン)・卵膜・臍帯(セイタイ)などが体外に排出されること。また,排出されたもの。のちざん。こうざん。
- あと 【阿堵】 「阿堵物(アトブツ)」の略。 ; 【跡・迹】 〔「足(ア)所(ト)」の意〕 (1)足で踏んだ所や車の通り過ぎた所に残るしるし。 「廊下に足の―が残る」「車輪の―」 (2)ある事が行われた,あるいは存在したことを示す証拠。また,その場所。 「苦労の―が見える」「手術の―」「古い都の―」 〔建造物には「址」,傷などには「痕」とも書く〕 (3)人の残したもの。(ア)定ま
- ことざ 【琴座】 〔(ラテン) Lyra〕 八月下旬の宵に南中する星座。天の川の西岸にある。アルファ星はベガ(七夕の織女星)。ギリシャ神話によれば,楽人オルフェウスの死後その愛器の竪琴が天にかかげられたものという。
- とざい 【吐剤】 ⇒催吐薬(サイトヤク) ; 【徒罪】 明治初期,島地に送って重労働を課した罪。 「―人」 →徒(ズ)
- とざす 【閉ざす】 shut; close; bolt; lock; blockade. 雪(氷)に閉ざされた snowbound (icebound).
- とざま 【外方】 (1)よその方。そっぽ。 「少し,―に向きて,見給へば/源氏(夢浮橋)」 (2)表だった所。公儀。 「お前を―へつくばはせて此の伝三が立ちませぬ/浄瑠璃・反魂香」 ; 【外様】 (1)譜代の主従関係をもたない家臣。鎌倉幕府では,北条氏得宗家の家臣を御内人(ミウチビト)というのに対し,それ以外の御家人をさす。室町時代以後は,大名の家格を表すのに用いられ,特に江戸時代では
- とざん 【登山】 (1)山に登ること。山登り。 ⇔下山 ﹝季﹞夏。 「―口」「―道」「穂高に―する」 (2)山上の社寺に参拝すること。とうせん。
- はとざ 【鳩座】 〔(ラテン) Columba〕 二月上旬の宵に南中する星座。大犬座の南東にあり,日本では南天に低く見える。ノアの箱船から放たれ,オリーブの枝をくわえて戻ってきたハトを模したもの。
- あと-あと [0] 【後後】 将来。のちのち。「―困ることになる」
- いとざくら 【糸桜】 シダレザクラの異名。﹝季﹞春。
- くさ-の-とざし 【草のとざし】 草庵の戸。また,簡素な住まい。草の戸。「立ちとまり霧のまがきの過ぎうくは―にさはりしもせじ/源氏(若紫)」 (一説に,「草の閉ざし」で草が生い茂って入り口を閉ざす意とも)
- ことざま 【事様】 (1)事の有り様。様子。事柄。 「鵺鳥も喚子鳥の―に通ひてきこゆ/徒然 210」 (2)心の様子。 「大方は家居にこそ―はおしはからるれ/徒然 10」 ; 【異様】 (1)別の様子。違うありさま。(ア)それまでのありさまや実際とは違う様子。 「―にも造りかへむの心にて/源氏(宿木)」(イ)予期や期待に反するさま。「ねむごろに言ひ契りける女の―になりにければ/伊勢 1
- ことざまし 【事醒し】 興がさめること。興をそぐこと。 「花の匂ひもけおされてなかなか―になむ/源氏(花宴)」
- さいとざい 【催吐剤】 嘔吐(オウト)中枢の刺激または胃の迷走神経の末梢を刺激することにより,胃の内容物を口腔を通じて外に吐出させる作用を有する薬物の総称。塩酸アポモルヒネ・吐根(トコン)など。
- さとざくら 【里桜】 ヤマザクラ系を主とした桜の栽培品種の総称。花は大きく,一重または八重咲きで,オオシマザクラの影響が著しい。ヤエザクラ・ボタンザクラといわれるものの大部分が含まれる。
例文
- 出産後、胎盤等が排出されることを後産(あとざん)という。
- 主舞台の奥には後座(あとざ)があり、楽器の演奏者である囃子方(はやしかた)が位置する。