あまつさえ 意味
- 【剰え】
〔「あまりさへ」の転。近世以前は「あまっさへ」。「あまさへ」とも表記した〕
(1)そればかりか。そのうえに。
「折りからの大雪,―車の故障」「お国と姦通し,―…中川で殿様を殺さうといふ/怪談牡丹灯籠(円朝)」
(2)事もあろうに。あろうことか。
「南都の大衆同心して,―御むかへにまゐる条,これもつて朝敵なり/平家 5」
- あま-さえ ―サヘ 【剰へ】 (副) 「あまつさへ」の促音「つ」の無表記。「中納言,大納言に経あがつて,―,丞相の位にいたる/平家 1」
- まつさか 【松阪】 三重県中部,伊勢湾に臨む市。商工業が発達。もと参宮・熊野・和歌山三街道が集まる宿場町として繁栄。伊勢商人を輩出。本居宣長旧宅跡がある。 〔古くは「松坂」と書いた〕
- まつさか-うし [4] 【松阪牛】 松阪周辺で飼育される和牛。肉質がよいことで知られる。
- あまおさえ 【雨押(さ)え】 屋根と煙突との間,土台と下見板との間などをおおって,雨が入り込むのを防ぐもの。
- あまさえ 【剰へ】 「あまつさへ」の促音「つ」の無表記。 「中納言,大納言に経あがつて,―,丞相の位にいたる/平家 1」
- あまりさえ 【剰へ】 〔「余り」に助詞「さへ」が付いた語〕 「あまつさえ」に同じ。 「―疫癘(エキレイ)うちそひて/方丈記」
- あまり-さえ ―サヘ 【剰へ】 (副) (「余り」に助詞「さへ」が付いた語) 「あまつさえ」に同じ。「―疫癘(エキレイ)うちそひて/方丈記」
- あま-おさえ ―オサヘ [3] 【雨押(さ)え】 屋根と煙突との間,土台と下見板との間などをおおって,雨が入り込むのを防ぐもの。
- あまつ 【天つ】 〔「つ」は「の」の意の上代の格助詞〕 天の。天にある。天上界に所属する。
- おそまつさま 【御粗末様】 相手に提供した物や労力が大したものではなかったと謙遜していう語。 「―でした」
- まつさかうし 【松阪牛】 松阪周辺で飼育される和牛。肉質がよいことで知られる。
- まつさか-おどり ―ヲドリ 【松坂踊り】 盆踊りの一。伊勢の古市で享保(1716-1736)頃から行われた伊勢節(松坂節)の盆踊りが,伊勢参宮の流行で各地に普及したもの。
- まつさか-もめん [5] 【松坂木綿】 松阪地方から産する綿織物。天正・文禄年間(1573-1596)に織りはじめられ,特に縞木綿で知られる。松坂縞。松坂。
- まつさかおどり 【松坂踊り】 盆踊りの一。伊勢の古市で享保(1716-1736)頃から行われた伊勢節(松坂節)の盆踊りが,伊勢参宮の流行で各地に普及したもの。
例文
- イランの核爆弾入手‐あまつさえそれを生産する能力‐は、イスラエルにとっては存在を根本的に脅かすこととして理解されるだろうし、それによって西側、特にヨーロッパは、味方をするより他になくなるだろう。
- あまつさえ 二人のレディをも泣かした
- あまつさえ 罪なき一般生徒を恫喝しておいて
- あまつさえ 帝をも己の下に 置かんとする所業の数々
- まったく 白昼堂堂と 学内 あまつさえジャッジメントの前で
- まったく 白昼堂堂と 学内 あまつさえジャッジメントの前で
- これを「あまつさえ」と「つ」の字を大きく書くことがある。
- あまつさえバードは自作に、次のように描写的な一節さえ書き入れている。
- また、あまつさえ限度額が数億ドル単位のクレジットカードを所持している。
- あまつさえ、吃音者の脳はドパミン過剰になっていることも解明されている。