あま-ぎら・す 意味
読み方:
意味携帯版
- 【天霧らす】
(動サ四)
(「あまぎる」の他動詞形)
空を一面に曇らせる。「―・し降り来る雪の消ぬべく思ほゆ/万葉 2340」
- あまぎらう 【天霧らふ】 〔動詞「あまぎる」の未然形に,継続の助動詞「ふ」が付いたもの〕 空一面に曇る。 「―ひ日方吹くらし水茎の/万葉 1231」
- あまぎらす 【天霧らす】 〔「あまぎる」の他動詞形〕 空を一面に曇らせる。 「―・し降り来る雪の消ぬべく思ほゆ/万葉 2340」
- あま-ぎら∘う ―ギラフ 【天霧らふ】 (連語) (動詞「あまぎる」の未然形に,継続の助動詞「ふ」が付いたもの) 空一面に曇る。「―∘ひ日方吹くらし水茎の/万葉 1231」
- いい-まぎら・す イヒ― [5] 【言(い)紛らす】 (動サ五 [四] ) 話題をすり替えたり,ごまかしたりして追及を逃れる。「夢の話に―・した」
- たぎら・す [3] 【滾らす】 (動サ五 [四] ) (1) 沸騰させる。煮え立たせる。 (2) 心に強くわき起こさせる。「青春の血を―・す」
- と-ぎら・す [3] 【途切らす】 ■一■ (動サ五 [四] ) 途中で切る。中絶する。とぎらせる。「話を―・す」 ■二■ (動サ下二) とぎらせる
- まぎらわ・す マギラハス [4] 【紛らわす】 (動サ五 [四] ) (1) それとわからないようにする。まぎらす。「笑いに―・す」 (2) 心を他の事に向けて,気をそらす。まぎらす。「さびしさを―・す」 (3) とりつくろって目立たないようにする。「柱がくれに居隠れて涙を―・し給ふさま/源氏(須磨)」
- まぎら・す [3] 【紛らす】 (動サ五 [四] ) (1) 他のものと混同させて,それとわからないようにする。まぎれさせる。「悲しみを笑いで―・す」「話を―・す」 (2) 他のことに気持ちを向けて,悩みなどを忘れる。「退屈を読書で―・す」「憂さを―・す」 [可能] まぎらせる
- まぎら-か・す [4] 【紛らかす】 (動サ五 [四] ) まぎれるようにする。まぎらす。「歌ヲ歌ッテ心配ヲ―・ス/ヘボン」
- あま・す [2] 【余す】 (動サ五 [四] ) (1) 余るようにする。残す。「弁当を―・す」「一人も―・さず連れて行く」 (2) ある限度までに余地を残している。「締め切りまでに五日を―・すだけだ」 (3) のけ者にする。もてあます。受け身の形で用いる。「時を失ひ世に―・されて期する所なきものは/方丈記」 (4) 討ち残す。取り逃がす。「先にこそもらすとも,今度は―・すな,もらす
- す-あま [0] 【素甘】 蒸した粳(ウルチ)に白砂糖を入れて作った餅菓子(モチガシ)。
- いい-まぎらわ・す イヒマギラハス [6] 【言(い)紛らわす】 (動サ五 [四] ) (1) 「いいまぎらす」に同じ。 (2) 他人の話に口を出してじゃまをする。「さかしらにいらへうちしてこと人どもの―・す人いとにくし/枕草子(三一四・能因本)」
- かき-まぎらわ・す ―マギラハス 【書き紛らはす】 (動サ四) 筆跡をわからないように書く。「そこはかとなく―・したるも,あてはかに故づきたれば/源氏(夕顔)」
- あまやか・す [4] [0] 【甘やかす】 (動サ五 [四] ) (子供などを)きびしくしつけないでわがままな行動を許す。「一人っ子なので―・されて育った」