あま-て・る 意味
読み方:
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- 【天照る】
(動ラ四)
天にあって輝く。空で照る。「ひさかたの―・る月は神代にか/万葉 1080」
- あま・る [2] 【余る】 (動ラ五 [四] ) (1) 必要な数量を引いたあとにまだ残りがある。「会費が―・る」 (2) 数量がある基準を上回る。「千人に―・る希望者」「背丈に―・る深さ」 (3) 余分にありすぎたために,かえって悪い結果になる。「勢い―・ってひっくり返る」「かわいさ―・って憎さ百倍」 (4) 限度・程度を超えている。「手に―・る難題」「目に―・る振る舞い」「身に―
- て∘る (連語) (「ている」の転。話し言葉でのくだけた言い方。上に来る語によって「でる」ともなる) 動作・作用が継続・進行している意を表す。「君の言うことはよくわかっ―∘るよ」「いま,手紙を書い―∘るところです」「本を読んで∘る最中です」
- て・る [1] 【照る】 (動ラ五 [四] ) (1) 太陽や月が光を放つ。「月が皓々(コウコウ)と―・っている」 (2) 晴天になる。「―・っても降っても決行します」「―・る日,曇る日」 (3) 美しく輝く。「島山に―・れる橘/万葉 4276」「―・りて立てるは愛(ハ)しき誰が妻/万葉 4397」 (4) (「面(オモテ)照る」の略) 能で,顔をやや仰向(アオム)けにして,喜びの
- て-あま・す [3] 【手余す】 (動サ五 [四] ) 自分の力にあまる。もてあます。「仕事ヲ―・ス/ヘボン(三版)」
- あまり-あ・る 【余り有る】 (連語) (1) 十分である。十分に余裕がある。「実験の成功は苦難を補って―・る」 (2) 十分にし尽くせない。「想像に―・る苦しみ」
- あま-かけ・る 【天翔る】 (動ラ四) (「あまがける」とも) 大空をかけめぐる。主として神や人の霊についていう。「ひさかたの天のみ空ゆ―・り見渡したまひ/万葉 894」
- あま-ぎ・る 【天霧る】 (動ラ四) 雲や霧などがかかって,空が曇る。「花の色に―・る霞立ちまよひ/新古今(春下)」
- あま-くだ・る [0] [4] 【天下る・天降る】 (動ラ五 [四] ) (1) 神が,天上の神の世界から地上の人間界におりる。 (2) 高級官僚が官庁を退職して,関連のある民間会社の高い地位につく。「関連企業に―・る」 [可能] あまくだれる
- あま-そそ・る 【天聳る】 (動ラ四) 天高くそびえ立つ。そそり立つ。「―・り高き立山/万葉 4003」
- あり-あま・る [4] [0] 【有り余る】 (動ラ五 [四] ) 必要以上にたくさんある。余るほど豊富にある。「―・る才能をもつ男」
- おもい-あま・る オモヒ― [5] 【思い余る】 (動ラ五 [四] ) あれこれ考えたがどうしてもよい考えが浮かばない。思案にあまる。現代語では,多く「思い余って」の形で用いる。「―・って上司に相談する」「をとこ,臥して思ひ,起きて思ひ,―・りて/伊勢 56」
- こい-あま・る コヒ― 【恋ひ余る】 (動ラ四) 恋するあまり,それが表に現れでる。「隠(コモ)り沼(ヌ)の下ゆ―・り白波のいちしろく出でぬ人の知るべく/万葉 3935」
- なり-あま・る 【成り余る】 (動ラ四) 出来上がって余りがある。「我が身は成り成りて―・れる処一処あり/古事記(上訓)」
- おし-て・る 【押し照る】 (動ラ四) 一面に照る。「わが宿に月―・れり/万葉 1480」
- て-あ・る (連語) (接続助詞「て」に補助動詞「ある」の付いたもの) ある