あめ 意味
- 【鯇】
ビワマスの異名。[和名抄]
- 【雨】
(1)空から降ってくる水滴。大気中の水蒸気が高所で気温冷却により凝結し水滴となって落ちてくるもの。
「―がやむ」「―に煙る」「恵みの―」
(2)(雨のように)絶え間なく降りそそぐもの。
「涙の―」「弾丸の―」
〔複合語をつくる場合「あま」「さめ」となることがある。「あまぐ(雨具)」「あまぐも(雨雲)」「はるさめ(春雨)」など〕
――が降ろうが槍(ヤリ)が降ろうが
どんな障害があっても。意志が堅固で,簡単には崩れないたとえ。
――車軸(シヤジク)の如し
〔長阿含経〕
雨が激しく降るさま。雨脚を車軸にみたてていう。
――塊(ツチクレ)を破らず
〔塩鉄論(水旱)〕
雨が静かに降って土をいためない。世の中が泰平であることをいう。
→風枝を鳴らさず
――に沐(カミアラ)い風に櫛(クシケズ)る
〔荘子(天下)〕
風雨を受け苦労する。社会の荒波にもまれて苦労する。
――晴れて笠(カサ)を忘る
苦しい時に受けた恩を,その時が過ぎると忘れることのたとえ。
――降って地(ジ)固まる
ごたごたや変事のあとでは,前よりも事態がよく治まることのたとえ。
- 【灝・豆汁】
味噌・醤油を造るために,大豆を煮た時に出る汁。
- 【天】
(1)空。天。あま。
⇔地(ツチ)
「み園生の百木の梅の散る花し―に飛び上がり雪と降りけむ/万葉 3906」
(2)天上界。
「―にます月読(ツクヨミ)をとこ/万葉 985」
- 【飴】
〔「甘し」の「あま」と同源〕
(1)芋・米などのデンプンを糖化させた甘い,粘り気のある食品。良質のものは淡黄色で透明。菓子の原料・調味料ともする。
「―をなめる」
(2)「飴色」の略。
――と鞭(ムチ)
〔ビスマルクの社会主義運動に対する政策を評した言葉から〕
譲歩と弾圧とを併用して行う支配または指導の方法。
――をしゃぶらせる
相手を乗り気にさせるため,うまいことを言ったりしたりする。また,勝負ごとなどで,のちのちのためにわざと負けて相手をよろこばせる。飴をねぶらせる。飴をなめさせる。
――を舐(ネブ)らせる
「飴をしゃぶらせる」に同じ。
「一番―せると,本気で勝たつもりで居る/滑稽本・浮世風呂(前)」
- あさ-あめ [3] 【朝雨】 朝降る雨。 ――馬に鞍(クラ)置け 朝雨はすぐにあがるものだから,馬に鞍を置いて外出の用意をしておけ,の意。 ――に傘(カサ)要(イ)らず 朝雨はすぐにあがるものだから,傘の用意はいらない,の意。 ――は女の腕まくり 朝雨はすぐにあがるものだから,女の腕まくりと同様,大して気にかけることはない。
- あめく 【叫く】 わめく。叫ぶ。 「そこら集りたる大衆,異口同音に―・きて/宇治拾遺 5」
- あめに 【飴煮】 煮汁に水飴などを加えて魚などを甘辛く煮ること。また,その料理。あめだき。 →甘露煮
- あめの 【天の】 天にある。天の。天上界に所属する。 〔「あまの」と読みならわされている語は「あまの(天の)」の子項目とした〕 →あまの
- あめま 【雨間】 ⇒あまま(雨間)
- あめや 【飴屋】 飴を作る,または売る家。また,その人。
- あめゆ 【飴湯】 飴を湯で煮とかして,肉桂などを入れたもの。胃腸の薬とされ,夏の飲み物。﹝季﹞夏。
- あめり 〔「あんめり」の撥音「ん」の無表記〕 あるようだ。あるらしい。 「とばかり,ほのかにぞ―める/源氏(蛍)」
- あめ・く 【叫く】 (動カ四) わめく。叫ぶ。「そこら集りたる大衆,異口同音に―・きて/宇治拾遺 5」
- あめ色 飴色; 狐; 枯色; 黄褐色; 枯れ色; 狐色; 飴; あめ
- あめ-あし [0] [2] 【雨脚・雨足】 あまあし
- あめ-あと [0] [3] 【雨跡】 (1) 雨の降った跡。 (2) 岩石などに雨滴がつけたくぼみ。
- あめ-いろ [0] 【飴色】 飴のような色。透明,または半透明な黄褐色。あめ。
- あめ-うし [2] 【黄牛】 (「あめうじ」とも) 飴色の毛の牛。上等な牛とされた。
- あめ-うり [0] [4] 【飴売り】 飴を売る行商人。特に近世,風車や旗を立てた盤台(ハンダイ)を頭にのせ,また,派手な服装で肩から飴箱をさげ,太鼓や鉦(カネ)を鳴らして飴細工を売った人。飴屋。
例文
- いい子にしていたら、あめをあげよう。
- 「なんか綿あめみたいな雲だね。
- 《さっちゃんは 綿あめ?》 《綿あめ》
- 《さっちゃんは 綿あめ?》 《綿あめ》
- 《さっちゃんは 綿あめ?》 《綿あめ》
- なるほどねぇ。 あめえんだよ お前ら!
- なるほどねぇ。 あめえんだよ お前ら!
- あっ 俺も あめ あめ ちょうだい。
- あっ 俺も あめ あめ ちょうだい。
- あっ 俺も あめ あめ ちょうだい。