あやじ 意味
- やじ 【野次・弥次】 (1)やじること。また,その言葉。 「下品な―」 (2)「野次馬」の略。 ――を飛ば・す 大声でやじる。盛んにやじる。 ; 【親父】 「おやじ(親父)」の略。 「―が額へ九の字を出し/滑稽本・七偏人」
- あや 【漢】 古代の姓氏の一。中国からの渡来系氏族で,東漢(ヤマトノアヤ)・西漢(カワチノアヤ)の二氏があった。 ; 【文・綾】 (1)物の表面に表れたいろいろの形・色合い。模様。特に,斜交する線によって表された模様をいう。 「―を描く」 (2)斜めに交わること。また,そういう模様。 (3)言葉や文章の飾った言い回し。表現上の技巧。 「文章の―」 (4)物事の入り組んだ仕組み。すじ
- いやじ 【厭地・忌地】 ⇒いやち(厭地)
- おやじ 【同じ】 〔上代語〕 形容詞「おなじ」に同じ。 「人言の繁きによりてまを薦(ゴモ)の―・じ枕は我(ワ)はまかじやも/万葉 3464」 〔(1)連体修飾語としては「おやじき」ではなく,「おやじ」の形が用いられた。(2)上代では「おやじ」と同義の語に「おなじ」があり,いずれが当時普通に用いられたか明らかでない〕 ; 【親字】 ⇒親文字(オヤモジ) ; 【親父・親爺・親仁】 〔「
- みやじ 【宮道・宮路】 (1)宮殿に通ずる道。 「組の緒垂(シ)でて―通はむ―通はむ/神楽歌」 (2)神社に参詣する道。参道。 「―正しき春日野の寺にもいざや参らん/謡曲・采女」
- やじお 江戸時代,「おやじ(親爺)」を逆に言った流行語。 「―が注文はおれがけえてやらあ/洒落本・南極駅路雀」
- やじま 【矢島】 姓氏の一。
- やじり 【家尻】 家・蔵などの裏手。 「初雪の降り捨ててある―哉/おらが春」 ――を切・る (1)裏手の壁に穴をあけて盗みにはいる。 「倉の―・つたれ/浄瑠璃・卯月の紅葉(中)」 (2)男色をする。 ; 【矢尻・鏃】 (1)矢の先の,突き刺さる部分。鉄製が普通であるが,古くは石・骨などをも用いた。 →矢 (2)矢を射る技量。 「三町五反の尾上を隔て,―こまかき鹿子まだら/浄瑠璃
- やじる 【野次る・弥次る】 〔「野次」の動詞化〕 他人の動作や発言などに,からかいや非難の言葉を浴びせる。 「反対党の演説を―・る」 〔「野次る」「弥次る」は当て字〕 ‖可能‖ やじれる
- やじん 【野人】 (1)田舎の人。また,飾りけのない,素朴な人。 「田夫―」 (2)野暮な人。洗練されていない人。 (3)在野の人。民間人。 ――暦日(レキジツ)なし 田舎に住んで自然を楽しむ人は月日の経過も知らずに過ごしてしまう。
- やじ・る [2] 【野次る・弥次る】 (動ラ五) (「野次」の動詞化) 他人の動作や発言などに,からかいや非難の言葉を浴びせる。「反対党の演説を―・る」 (「野次る」「弥次る」は当て字) [可能] やじれる
- やじ-うま [0] 【野次馬・弥次馬】 (1) 火災・事故などの現場に物見高く集まる人。自分とは無関係なことに興味を示して騒ぎたてる人。「―が集まる」 (2) 馴らしにくい馬。一説に父馬,また牡馬。「日本一の―かたらば猶よかろ/松の葉」
- やじ-きた 【弥次喜多】 (十返舎一九作「東海道中膝栗毛」の登場人物,弥次郎兵衛・喜多八の略称) (1) 「弥次喜多道中」の略。 (2) 好一対の滑稽者。
- うまやじ 【駅路】 (1)宿場のある街道。駅路(エキロ)。むまやじ。 (2)宿場。[日葡]
- おやじがた 【親仁形・親仁方】 歌舞伎で,男の老人の役。親仁役。
例文
- 綾城(あやじょう)は現在の宮崎県綾町にあったとされる山城。
- 被っている「モモマスク」は初代「桃太郎」が鬼ヶ島へ鬼討伐へ出発する際に、お爺さんとお婆さんから渡されたという「桃紋羽織(ももんばおり)」の「銀綾地(ぎんあやじ)」という生地から作られており、生半な刃物では切り裂くことすら出来ない。