あや-うじ 意味
読み方:
意味携帯版
- ―ウヂ
【漢氏】
古代の有力渡来氏族。応神朝に来朝した阿知使主(アチノオミ)の子孫で,後漢の霊帝の子孫と称する東漢直(ヤマトノアヤノアタエ)と後漢の献帝の子孫と称する西漢直(カワチノアヤノアタエ)とがあった。綾織りをはじめ,高度の諸技術をもって大和朝廷に仕えた。初め直(アタエ)姓,のちに連(ムラジ)姓・忌寸(イミキ)姓を賜り,六~七世紀には政治・軍事面でも活躍した。坂上田村麻呂らはこの一族である。あや。
- やまとのあやうじ 【倭漢氏・東漢氏】 大和政権を文筆業務・工芸技術によって支えた中国系の有力渡来氏族。その祖,阿知使主(アチノオミ)は応神朝に渡来したとされる。奈良県飛鳥地方檜隈(ヒノクマ)の地に居住,五世紀末以降多くの百済系技術者をその配下に入れた。六世紀には書(文)・坂上・民・長など多くの枝氏に分かれ,倭漢の称は用いられなくなった。東漢直(ヤマトノアヤノアタイ)。
- やまと-の-あやうじ ―アヤウヂ 【倭漢氏・東漢氏】 大和政権を文筆業務・工芸技術によって支えた中国系の有力渡来氏族。その祖,阿知使主(アチノオミ)は応神朝に渡来したとされる。奈良県飛鳥地方檜隈(ヒノクマ)の地に居住,五世紀末以降多くの百済系技術者をその配下に入れた。六世紀には書(文)・坂上・民・長など多くの枝氏に分かれ,倭漢の称は用いられなくなった。東漢直(ヤマトノアヤノアタイ)。
- あや 【漢】 古代の姓氏の一。中国からの渡来系氏族で,東漢(ヤマトノアヤ)・西漢(カワチノアヤ)の二氏があった。 ; 【文・綾】 (1)物の表面に表れたいろいろの形・色合い。模様。特に,斜交する線によって表された模様をいう。 「―を描く」 (2)斜めに交わること。また,そういう模様。 (3)言葉や文章の飾った言い回し。表現上の技巧。 「文章の―」 (4)物事の入り組んだ仕組み。すじ
- あやう 【危】 〔「あやぶ」とも〕 暦注の十二直の一。伐木・酒造りなどに吉,旅行・登山などに凶という日。
- あやぐ 〔綾言(アヤゴト)の意といわれる〕 沖縄県宮古諸島の歌謡。また,その総称。長詩形と短詩形があり,英雄賛歌,生活・労働歌,祝宴歌など内容は広い。
- あやし 【怪し】 ⇒あやしい
- あやじ 【綾地】 綾織物の地合(ジアイ)。
- あやす 【零す】 (1)血や汗などをしたたらせる。こぼす。 「血を―・して卒都婆によくぬりつけて/宇治拾遺 2」 (2)(果実などを)落とす。[日葡] ; (幼い子供などの)機嫌をとる。 「赤ん坊を―・す」 ‖可能‖ あやせる
- あやせ 【綾瀬】 神奈川県中部の市。近郊農業用地の住宅・工業用地化が進む。米軍厚木航空基地がある。
- あやつ 【彼奴】 三人称。第三者をののしっていう語。やや古めかしい言い方。あいつ。きゃつ。
- あやに 【奇に】 言いようがないほど。不思議なまでに。むしょうに。 「夕されば―悲しび/万葉 159」
- あやべ 【綾部】 京都府中北部福知山盆地東部の市。近世,九鬼氏の城下町。大本教(オオモトキヨウ)の発祥地。繊維工業が盛ん。マツタケ・和紙を特産。 ; 【漢部】 古代,漢人の管理下にあった部民。
- あやむ 【危む】 ⇒あやめる ; 【怪む】 〔形容詞「あやし」の動詞化〕 怪しいと思う。あやしむ。 「あながちに我が行末を―・めしり給ふもあやしくて/浜松中納言 4」
- あやめ 【漢女】 古代,大陸から渡来して,機織(ハタオ)りに従事した女性。 「―をすゑて縫へる衣ぞ/万葉 1273」 ; 【文目】 (1)模様。色合い。 「常の,色もかへぬ―も,今日は珍らかに/源氏(蛍)」 (2)物事の道理。筋道。 「あやめぐさ―も知らぬ恋もするかな/古今(恋一)」 (3)物の区別。 「山陰は何の―も見わかねど/浜松中納言 3」 ――も知らず 道理・善悪の区