あらごも 意味
- 【荒薦・粗薦】
〔「あらこも」とも〕
編み目のあらい薦(コモ)。
「庭に―をしきて/宇治拾遺 10」
- てらごもり 【寺籠り】 寺にこもって祈念すること。
- はらごもり 【腹籠り】 (1)胎内にあること。みごもること。また,胎児。 (2)仏像などの腹の中に納めてあること。また,納められた経典や宝物など。 (3)父が死んだとき,子が母の胎内にいること。遺腹。忘れがたみ。
- わらごも 【藁薦】 藁であんだこも。
- あら-ごも [0] 【荒薦・粗薦】 (「あらこも」とも) 編み目のあらい薦(コモ)。「庭に―をしきて/宇治拾遺 10」
- あらごし 【粗漉し】 (1)目のあらい漉(コ)し器でこすこと。また,そうしたもの。 「―の砂」 (2)目のあらい水こし。
- あらごと 【荒事】 歌舞伎で勇士・鬼神の類を主役とする勇壮な狂言。「暫(シバラク)」「鳴神」など。また,その荒々しい所作。元禄(1688-1704)頃初代市川団十郎が始め,江戸歌舞伎の特色となった。 →和事(ワゴト) →実事(ジツゴト)
- あらごとし 【荒事師】 歌舞伎で荒事を得意として演ずる役者。
- あらごと-し [4] 【荒事師】 歌舞伎で荒事を得意として演ずる役者。
- あらごなし 【粗ごなし・荒ごなし】 (1)物を砕くとき,あらく砕くこと。また,あらく砕き彫ること。 「四辺には既に刻める柱頭あり,―したる石塊あり/即興詩人(鴎外)」 (2)物事の処理に際し,細かくやる前にざっと骨組みを作っておくこと。
- あらごま 【荒駒】 「あらうま(荒馬)」に同じ。
- はらご 魚の精巣; 白子; 魚卵; しらこウミザリガニなど無脊椎動物の卵; はららご; 魚精
- むらご 【斑濃・叢濃・村濃】 ところどころに濃い部分を置き,そのまわりをしだいに薄くぼかす染め方。また,そのようなまだらの模様。 「木も草も―に紅葉(モミジ)した崖/青春(風葉)」
- らごら 【羅睺羅】 〔梵 Rāhula〕 釈迦の子。悟りを開いて帰郷した釈迦について出家,二〇歳で具足戒を受け,十大弟子の一人となり,密行(細かな点まで戒律にかなった修行をすること)第一と称される。
- あら 【荒】 姓氏の一。 ; 【荒】 名詞に付く。 (1)乱暴である,勢いが激しい,などの意を表す。 「―海」「―武者」「―稽古」「―かせぎ」 (2)荒れはてている意を表す。 「―野」 ; スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体形はスズキに似て,やや長く側扁し,口はとがって大きい。背は灰褐色で腹は白色。幼魚には口から尾に至る灰褐色の縦帯がある。冬が旬で美味。北海道以南からフ
- こも-ごも [2] [3] 【交・交交・相・更】 (副) (中世までは「こもこも」) (1) 代わる代わる。次々。「哀想幽思―起り/欺かざるの記(独歩)」 (2) 各々。それぞれ。「―体験を語る」 (古くは漢文訓読に多く用いられた)
例文
- この場合、素裸にされ、荒菰(あらごも)に包まれ、浄閑寺に投げ込まれた。
- この場合は、殺された後に、素裸にされ荒菰(あらごも)に包まれ、浄閑寺に投げ込まれた。