あり-さま 意味
読み方:
意味
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- (代)
(「わりさま」の転。近世上方語)
二人称。男子が対等またはそれ以下の相手に対して用いる。あれさま。「いや,―に,人の先祖あらためてくだされいといふか/浮世草子・織留 4」
- ありさま 【有(り)様】 (1)物事の状態。ようす。 「世の―」 (2)人の置かれている状態。身分・境遇など。 「数ならぬ―なめれば/源氏(宿木)」 ; 〔「わりさま」の転。近世上方語〕 二人称。男子が対等またはそれ以下の相手に対して用いる。あれさま。 「いや,―に,人の先祖あらためてくだされいといふか/浮世草子・織留 4」
- あり 【在り・有り】 〔動詞「ある」の連用形から〕 あること。存在すること。多く「ありの…」の形で用いられる。 →ありのまま →ありのすさび →ありのことごと ; 【有り・在り】 ⇒ある ; 【蟻】 (1)膜翅目アリ科の昆虫。体は頭・胸・腹の三部に分けられ,胸部と腹部の間が細くくびれている。大部分は2~10ミリメートル。体色は黒か赤褐色。女王アリを中心に雄アリ・働きアリ(不完全な雌)が地中や朽ち木に
- さま 【様・方】 ※一※ (名) (1)物事の様子や状態。ありさま。 「彼女の寂しげな―」「蝶の群れ飛ぶ―」「―変わり」 (2)すがた。かたち。 「この君の十ばかりになり給へる―の,ゆゆしきまでをかしげなるを/源氏(玉鬘)」 (3)やり方。方法。また,形式。 「もの言ふ―も知らず/源氏(常夏)」「僧正遍昭は,歌の―はえたれども,まことすくなし/古今(仮名序)」 (4)品格。人柄。 「この度はいかでか
- あり-あり (感)(1)蹴鞠(ケマリ)の時の掛け声。「小鬢に汗を流しつつ,―と言へども当らねば/仮名草子・竹斎」(2)(「有り有り」の意から)酒を勧められてまだ残っているからと辞退する時の語。「おつと―/洒落本・甲駅新話」
- さま-さま 【様様】 (接尾)自分に恩恵・利益を与えてくれる人や物の名に付けて,感謝の気持ちを表す。「女房―」
- ありあり 【有り有り・在り在り】 (1)ある状態がはっきりと外に現れているさま。 「弱点が―(と)わかる」「ネチネチした気性が―と知れる/社会百面相(魯庵)」 (2)あたかも目の前にあるように心に感じられるさま。まざまざ。 「当時の光景が―と浮かぶ」 ; (1)蹴鞠(ケマリ)の時の掛け声。 「小鬢に汗を流しつつ,―と言へども当らねば/仮名草子・竹斎」 (2)〔「有り有り」の意から〕 酒を勧められてまだ
- ありありし 【有り有りし・在り在りし】 (1)実際にあったとおりである。ありのままである。 「いみじう有心に心深く,大人のやうにおはすれば,―・しう,よに宣はじと思す/宇津保(楼上・下)」 (2)当然あるべきさまである。望ましい状態である。 「―・シイテイデゴザル/日葡」 (3)もっともらしい。本当らしく見える。 「―・しく云へば,若気ゆゑ実(マコト)と思ひ/信長公記」
- ありありて 【有り有りて・在り在りて】 〔動詞「あり」を重ね,それに助詞「て」が付いたもの〕 (1)引き続きこのままの状態でいて。 「―後も逢はむと/万葉 3113」 (2)長い時間がたったあとに。とどのつまり。あげくのはてに。 「―かく遥かなる国になりにたり/更級」
- ありありと まざまざ; 明に; くっきり; 生き生きと; 確と; 聢と; 在り在り; はきと; 有り有り; まざまざと; ありあり; 清に; 生き生き; はっきり; あざやかに; 活き活き
- ありあり・し 【有り有りし・在り在りし】 (形シク)(1)実際にあったとおりである。ありのままである。「いみじう有心に心深く,大人のやうにおはすれば,―・しう,よに宣はじと思す/宇津保(楼上・下)」(2)当然あるべきさまである。望ましい状態である。「―・シイテイデゴザル/日葡」(3)もっともらしい。本当らしく見える。「―・しく云へば,若気ゆゑ実(マコト)と思ひ/信長公記」
- ありあり-て 【有り有りて・在り在りて】 (副)(動詞「あり」を重ね,それに助詞「て」が付いたもの)(1)引き続きこのままの状態でいて。「―後も逢はむと/万葉 3113」(2)長い時間がたったあとに。とどのつまり。あげくのはてに。「―かく遥かなる国になりにたり/更級」
- ありゃ-ありゃ [1][0] (感)「ありゃ」を重ねた語。あらら。あらあら。あれあれ。
- さまさま 【様様】 自分に恩恵・利益を与えてくれる人や物の名に付けて,感謝の気持ちを表す。 「女房―」
- あか-あり [0] 【赤蟻】赤黄色または黄褐色の小形のアリの俗称。きあり。
- ありう 【有り得】 ⇒ありうる