あわい 意味
- 【淡い】
(1)色・味・香りなどが薄い。
⇔濃い
「―・い水色」「―・い甘さ」
(2)形や光などがぼんやりした状態だ。かすかである。ほのかである。
「―・い雲」「街灯の―・い光」
(3)関心や執着の度合が薄い。
「―・い恋心」「―・い希望」
(4)軽薄だ。軽々しい。
「なのめなる事だに,少し―・きかたに寄りぬるは,心とどむる便もなきものを/源氏(澪標)」
﹛派生﹜——さ(名)
- 【間】
(1)物と物のあいだ。また,あいだの距離。ま。
「下町の雑沓する巷と巷の―に挟まりながら/秘密(潤一郎)」
(2)時間と時間とのあいだ。時間的隔たり。
「帝相崩之下に四十年ばかり―がありて/史記抄 2」
(3)人と人の間柄。相互の関係。
「珍しげなき―に世の人も思ひ言ふべき事/源氏(乙女)」
(4)色の取り合わせ。配色。
「山吹・紅梅・薄朽葉,―よからず/堤中納言(貝あはせ)」
(5)おり。形勢。
「―悪しかりければ引くは常の習なり/平家 11」
- ひあわい 【廂間】 たてこんだ家と家のひさしとひさしの間。日の当たらない場所。ひあい。 「芸者家二軒の―で,透かすと,奥に…竹垣が見えて/婦系図(鏡花)」
- ひ-あわい ―アハヒ [0] 【廂間】 たてこんだ家と家のひさしとひさしの間。日の当たらない場所。ひあい。「芸者家二軒の―で,透かすと,奥に…竹垣が見えて/婦系図(鏡花)」
- もちあわい 【餅間】 大正月と小正月との間の期間。八日から一四日までの七日間。もちあい。もちなか。
- もち-あわい ―アハヒ [3] 【餅間】 大正月と小正月との間の期間。八日から一四日までの七日間。もちあい。もちなか。
- わい 【私】 (1)(主として関西地方で)一人称。わし。 「今晩―どもと同伴して/当世書生気質(逍遥)」 (2)二人称。同等もしくは目下の者に用いる。おまえ。 「―は生命が惜しくないのか/同志の人々(有三)」 ; 〔終助詞「わ」に終助詞「い」が付いてできたもの〕 文末にあって,詠嘆をこめた確認を表す。 「まったくいい天気だ―」「ちょいとはしゃぎ過ぎました―」「拝ませいで無念な―,口
- あわ 【安房】 旧国名の一。千葉県南部に相当。房州(ボウシユウ)。 ; 【阿波】 旧国名の一。徳島県全域に相当。阿州(アシユウ)。 ; 【粟】 (1)イネ科の一年草。ヒエとともに古くから栽培される。高さ約1メートル。夏から秋に花穂を出し,多数の穎果(エイカ)をつける。五穀の一つで,飯や餅・団子にしたり,酒・飴(アメ)などの原料。また,小鳥の飼料とする。ぞく。﹝季﹞秋。 (2)寒さや恐
- わい-わい [1] (副) (1) 大勢が口々に物を言うさま。「―さわぐ」「はたから―言う」 (2) 激しく泣く声を表す語。「―泣く」
- あわ-あわ アハアハ [0] 【淡淡】 (副) うすくほのかなさま。
- わいわい (1)大勢が口々に物を言うさま。 「―さわぐ」「はたから―言う」 (2)激しく泣く声を表す語。 「―泣く」
- わいわいし 【分分し】 〔「わきわきし」の転〕 明白である。はっきりしている。 「刑理を好み,法令に―・し/日本書紀(武烈訓)」
- わいわい・し 【分分し】 (形シク) (「わきわきし」の転) 明白である。はっきりしている。「刑理を好み,法令に―・し/日本書紀(武烈訓)」
- あわあわ 【淡淡】 うすくほのかなさま。
- あじ-わい アヂハヒ [0] 【味わい】 (1) 味の具合。風味。「まろやかな―がある」 (2) おもむき。妙味。「―のある話」
- いわい 【斎】 (1)心身を清浄にして無事安全を祈り神をまつること。 「―の返り事の神賀(カミホキ)の吉詞(ヨゴト)奏したまはく/祝詞(出雲国造神賀詞)」 (2)神をまつる所。また,神をまつる人。 「是の皇女伊勢の大神の―に侍り/日本書紀(雄略訓)」 ; 【石井・岩井】 岩間のわき水を水汲み場としたもの。 「―くむあたりのをざさ玉こえてかつがつ結ぶ秋の夕露/新古今(夏)」 ;
例文
- ♬ ふっとさいた あわい不安の花
- ♬ ふっとさいた あわい不安の花
- 「あわい」 =あいつ。
- 「時空のあわいに棲み、われらの知覚を退ける植物群」と定義される。
- 私小説の形をとりながら幻想的な状況を描き、虚実のあわいに遊ぶ作品が多い。
- 波のあわいに ―見えないものをめぐる対話(春秋社) 丘山万里子との対談集。
- 口径15cmでは中心部が明るく、周辺部があわいという構造もはっきりしてくる。
- 阿波犬(あわけん、あわいぬ)は、主に阿波藩(徳島県)で作られていた日本犬の一種。
- 粟井駅(あわいえき)は、愛媛県松山市苞木にある四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の駅。
- 阿波池田駅(あわいけだえき)は、徳島県三好市池田町サラダにある、四国旅客鉄道(JR四国)土讃線の駅。