あわ・せる 意味
読み方:
意味
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- アハセル [3]
【会(わ)せる・逢わせる・遭(わ)せる】
(動サ下一)[文]サ下二 あは・す
(「合わせる」と同源)
(1)二人の人が会うようにする。《会・逢》「大臣に―・せてほしい」「離ればなれになっていた親子を―・せる」
(2)好ましくない出来事に遭遇するようにする。《遭》「ひどい目に―・せてやる」
(3)男女を結婚させる。夫婦にする。「かしづき給ふ四の君に―・せ給へり/源氏(桐壺)」
- あり-あわ・せる ―アハセル [5] [0] 【有り合(わ)せる・在り合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 ありあは・す (1) ちょうどその場にある。たまたまそこにある。「―・せた材料で作ったもの」 (2) 都合よくその場に居合わせる。「折節御前に豊田隼人といふ大目付―・せ/浮世草子・武道伝来記 3」
- あわせる 【合(わ)せる・併せる】 □一□ (1)二つの物がすきまなくぴったりと接するようにする。《合》「割れた茶碗の割れ目に接着剤を塗って,ぴったりと―・せる」「手を―・せて拝む」 (2)いくつもの数・量を合算する。足し合わせる。《合・併》「二と三を―・せると五だ」「二人の所持金を―・せても一万円にしかならない」 (3)食品・薬品などについて,数種類のものをまぜる。混合する。調合する。 「赤
- いあわせる 【居合(わ)せる】 ちょうどその場にいる。 「事故現場に―・せた人から事情を聞く」
- いい-あわ・せる イヒアハセル [5] 【言い合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 いひあは・す (1) あらかじめ話し合って決めておく。申し合わせる。「二人は―・せたように同じ本を買ってきた」 (2) 互いに言う。語り合う。「なほめでたきことどもなど―・せてゐたる/枕草子 49」 (3) 相談する。「はかなきあだ事をも,まことの大事をも,―・せたるに/源氏(帚木)」
- いき-あわ・せる ―アハセル [5] 【行き合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 いきあは・す 「ゆきあわせる」に同じ。「現場にたまたま―・せた」
- い-あわ・せる ヰアハセル [4] 【居合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 ゐあは・す ちょうどその場にいる。「事故現場に―・せた人から事情を聞く」
- うち-あわ・せる ―アハセル [5] [0] 【打ち合(わ)せる・打合せる】 (動サ下一) [文] サ下二 うちあは・す (1) 物と物とをぶつける。「火打ち石を―・せる」 (2) 前もって相談する。下相談する。「旅行の日程を―・せる」 (3) 合奏する。合唱する。「物の上手とおぼしき限りとりどりに―・せたる拍子/源氏(椎本)」
- うまれ-あわ・せる ―アハセル [6] 【生まれ合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 うまれあは・す ちょうどその時に生まれる。うまれあわす。「いやな世の中に―・せたものだ」
- うめ-あわ・せる ―アハセル [5] [0] 【埋め合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 うめあは・す (1) 損失などを,他の物事で補う。「月ごとの赤字をボーナスで―・せる」 (2) 欠けた部分を他のもので補う。「打線の不振を投手力で―・せる」
- おもい-あわ・せる オモヒアハセル [6] 【思い合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 おもひあは・す (1) 一つの事を他の事と比べて考える。考えあわせる。「あれこれと―・せて迷う」 (2) 思いあたる。「われなりけりと―・せば,さりとも罪ゆるしてむ/源氏(夕顔)」
- かき-あわ・せる ―アハセル [5] [0] 【掻き合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 かきあは・す (1) 物を手で寄せて,きちんと合わせる。「襟元を―・せる」 (2) 琴・琵琶などを合奏する。掻き手・合わせ手を各々連続して弾く。「物の音ども―・せ/狭衣 3」 (3) 琴・琵琶などで,弦の調子を整え試し弾きをする。「箏の御琴ひき寄せて,―・せすさび給ひて/源氏(澪標)」
- かけ-あわ・せる ―アハセル [0] [5] 【掛け合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 かけあは・す (1) 掛け算をする。 (2) 動植物を交配する。
- かみ-あわ・せる ―アハセル [0] [5] 【噛み合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 かみあは・す (1) 上歯と下歯とを合わせてかむ。「奥歯を―・せる」 (2) 歯形のものをぴったりと合うようにする。「歯車を―・せる」 (3) 獣などを争わせる。「闘犬を―・せる」 (4) 調和するように合わせる。「 A 氏の文と B 氏の絵を―・せる」
- きあわせる 【来合(わ)せる】 たまたまそこへ来て出会う。都合よく,そこに来る。 「ちょうどそこへ兄が―・せた」
- きき-あわ・せる ―アハセル [5] 【聞き合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 ききあは・す (1) 何人かの人に問い合わせる。「電話で―・せる」 (2) あれこれ聞いて,考え合わせる。「今宵の御物語に―・すれば/源氏(明石)」