いいはなつ 意味
- 【言(い)放つ】
思ったままをはっきり言う。きっぱりと言う。
「満座の中で―・つ」
- おいはなつ 【追(い)放つ】 「おいはなす」に同じ。 「獣ヲ山ニ―・ツ/日葡」
- かいはなつ 【掻い放つ】 開く。あけ放つ。 「わたり給ふかたの戸を,右近―・てば/源氏(玉鬘)」
- 言いはなつ 言いはる; 言張る; 言放つ; 言切る; 言明する; 請合う; 言い放つ; 明言する; 主張する; 保証する; 確言する; 請け合う; 言いきる; 言い張る; 断言する; 言い切る
- おもいはなつ 【思ひ放つ】 思いを捨てる。気にかけることをやめる。 「猶この君の事の,―・ちがたくおぼえてなむ/源氏(若菜下)」
- あけはなつ 【明け放つ・開け放つ】 「あけはなす{(1)}」に同じ。 「―・たれた窓」
- おしはなつ 【押し放つ】 (1)遠くに放す。突き放す。 「―・ち,引き寄せて見給へど/落窪 2」 (2)つっぱねる。 「―・ちていらふもざれたり/堤中納言(ほどほどの)」
- さしはなつ 【差し放つ】 はなす。遠ざける。 「―・ち難きものに思し知りたるぞ/源氏(蜻蛉)」
- ときはなつ 【解(き)放つ】 「ときはなす」に同じ。 「猛獣を―・つに等しい」
- とりはなつ 【取り放つ】 (1)別れさせる。ひきはなす。 「北の方も―・ちてむとまどひ給へど/落窪 2」 (2)一つ一つとりあげる。 「今めかしう細かにをかしきを,―・ちてはまねび尽くすべきにもあらぬこそわろけれ/紫式部日記」 (3)とりはずす。 「北の御障子も―・ちて,御簾かけたり/源氏(鈴虫)」
- ぬきはなつ 【抜(き)放つ】 刀などを勢いよく,一気に抜く。抜き放す。 「腰の大刀を―・つ」
- はなつき 【鼻衝き・鼻突き】 ばったり出会うこと。出会いがしら。 「殿下の御出に―に参りあふ/平家 1」 ; 【花付き】 (1)花がついていること。 (2)花のつきぐあい。 (3)子房下位の植物(キュウリ・カボチャなど)の果実のかつて花がついていた部分。
- はなつくり 【花作り】 花の咲く草木を栽培すること。また,それを業とする人。 「―の名人」
- はなつばき 【花椿】 花の咲いている椿。また,椿の花。
- はなつまみ 【鼻摘まみ】 〔臭いものは鼻をつまんで避けることから〕 人から非常に嫌われること。また,その人。 「町内の―」
例文
- 弁慶が「あら不思議や海上を見れば、西国に滅びし平家の一門」と声をあげると、義経はいまさらおどろくことではないではないか、悪逆の限りをつくして海に沈んだ平家一門のことだ、たたりをするのはあたりまえだろうと平然といいはなつ。