いがみの権太 意味
- いがみのごんた
人形浄瑠璃「義経千本桜」の三段目の主人公。鮨屋(スシヤ)弥左衛門の子でごろつきであるが,改心して平維盛(コレモリ)を救うために苦心し命を落とす。
- いがみのごんた 【いがみの権太】 人形浄瑠璃「義経千本桜」の三段目の主人公。鮨屋(スシヤ)弥左衛門の子でごろつきであるが,改心して平維盛(コレモリ)を救うために苦心し命を落とす。
- 権太 ごんた ① 〔浄瑠璃「義経千本桜」の「いがみの権太」から〕 (1)ごろつき。 (2)いたずらっ子。腕白小僧。
- みの-がみ [0] 【美濃紙】 楮(コウゾ)で漉(ス)いた和紙。古く奈良時代から用いられた。美濃の武儀郡(現在の美濃市)から多く産出され,中世以降全国に普及。紙質は丈夫で厚く虫食いにも強く,文書の写し・書状の包み・障子紙などに用いる。書院紙。直紙(ジキシ)。みの。
- いがみ 【歪】 心が曲がっていること。また,その者。悪漢。 「―の物とる大盗人/浄瑠璃・新版歌祭文」
- かがみの 【加賀蓑】 加賀国から産出した上等の蓑。細い草で編み,萌黄糸で編んだ網をかけて使った。
- かがみのま 【鏡の間】 (1)能舞台の楽屋から橋懸かりへ通じる途中にある板張りの部屋。大きな姿見の鏡があり,楽屋で扮装を整えた出演者がここで面をかけ,精神を統一する。 →能舞台 (2)初期の歌舞伎舞台で,大臣柱のあるところ。 (3)四方の壁に鏡を張りめぐらしてある部屋。特に,ベルサイユ宮殿のその部屋。
- すがみの 【菅蓑】 スゲの葉で編んだみの。すげみの。
- みのがみ 【美濃紙】 楮(コウゾ)で漉(ス)いた和紙。古く奈良時代から用いられた。美濃の武儀郡(現在の美濃市)から多く産出され,中世以降全国に普及。紙質は丈夫で厚く虫食いにも強く,文書の写し・書状の包み・障子紙などに用いる。書院紙。直紙(ジキシ)。みの。
- みのがみ-ばん [0] 【美濃紙判】 美濃紙の大きさ。半紙よりやや大判。美濃判。
- かがみのかみ 【鏡の神】 佐賀県唐津市の鏡神社の祭神。一の宮は息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)(神功皇后),二の宮は藤原広嗣を祀(マツ)る。
- かがみのまつ 【鏡の松】 能舞台の鏡板に描かれた老い松。
- まがみのはら 【真神の原】 奈良県明日香村,飛鳥寺・法興寺跡一帯の地。現在,安居院がある。
- みのがみばん 【美濃紙判】 美濃紙の大きさ。半紙よりやや大判。美濃判。
- あいがみ 【藍紙】 (1)「青花紙(アオバナガミ)」に同じ。 (2)藍色に染めた和紙。 ; 【間紙】 〔「あいし」とも〕 (1)汚損を防ぐために物と物との間にはさむ紙。 (2)印刷で,インクの汚れを防ぐため,印刷済みの紙の間にはさむ紙。
- あらいがみ 【洗い髪】 洗いたての髪。特に,洗って,まだ結わずにいる女性の髪。﹝季﹞夏。《―ゆたかに母に似たるかな/不破博》
例文
- いがみの権太に関する筋で構成される場合。
- 「いがみの権太」という人物が主人公である。
- 大阪弁でやんちゃな子供を意味する「ゴンタ」は「いがみの権太」に由来する。
- 『義経千本桜』 - 国立劇場公演で、佐藤忠信・平知盛・いがみの権太を三役同時上演。
- 大阪弁でやんちゃな人を「ゴンタ」(しかも人形浄瑠璃の『義経千本桜』の登場人物、いがみの権太に由来する。
- 途中大和国吉野下市村の茶店で休憩するが、思わぬことに地元の無法者いがみの権太に路銀を騙り取られてしまう。
- 「曾根崎心中」の徳兵衛、「心中天網島」の治兵衛、「封印切」の忠兵衛、『沼津』の重兵衛、『引窓』の南方十次兵衛、『すしや』のいがみの権太、『土屋主税』の土屋候などが代表作。
- 『与話情浮名横櫛』の切られ与三・『天紛衣上野初花』の直侍・『江戸育御祭左七』のお祭り左七などの生世話物や『源平布引瀧・実盛物語』の斎藤実盛・『本朝廿四孝・十種香』の勝頼・『義経千本桜・すし屋』のいがみの権太などの丸本物、あと助六・『勧進帳』の富樫などが主な当り役。