いすくめる 意味
- 【射竦める】
(1)相手をじっとにらみ,動けないようにする。
「鋭いまなざしに―・められる」
(2)矢を射て相手を恐れちぢみあがらせる。
「只遠矢に―・めければ/太平記 5」
- いいすくめる 【言い竦める】 言葉巧みに相手に納得させる。言いくるめる。 「口拍子よく,何人出ても―・められ/浮世草子・胸算用 4」
- 言いすくめる けなす; 廃らす
- すくめる 【竦める】 (1)体をちぢまらせる。 「首を―・める」「肩を―・める」 (2)萎縮させる。 「さるまじきどちの女文に,なかば過ぎて書き―・めたる/源氏(帚木)」
- だきすくめる 【抱き竦める】 だきしめて,相手が身動きのできないようにする。 「後ろから―・める」
- すく・める [0] [3] 【竦める】 (動マ下一) [文] マ下二 すく・む (1) 体をちぢまらせる。「首を―・める」「肩を―・める」 (2) 萎縮させる。「さるまじきどちの女文に,なかば過ぎて書き―・めたる/源氏(帚木)」
- いすくまる 【居竦まる】 〔「いずくまる」とも〕 恐怖・驚きなどで,身動きできず,その場でじっとしている。いすくむ。 「寒イカラ―・ッテオル/ヘボン(三版)」
- いすくむ 【居竦む】 いすくまる。 「おそろしさでその場に―・む」
- いすくわし イスクハシ (枕詞) 「鯨(クジラ)」にかかる。「―くぢら障(サヤ)る/古事記(中)」 (「勇細し」で,勇ましいの意とも,「磯細し」で,磯の見事な獲物の意から鯨にかかるともいう)
- いすすく 驚きあわてる。うすすく。 「其の美人驚きて立ち走り―・きき/古事記(中)」
- はいすくい 【灰掬い】 「灰匙(ハイサジ)」に同じ。
- いい-すく・める イヒ― [5] 【言い竦める】 (動マ下一) [文] マ下二 いひすく・む 言葉巧みに相手に納得させる。言いくるめる。「口拍子よく,何人出ても―・められ/浮世草子・胸算用 4」
- い-すく・める [4] 【射竦める】 (動マ下一) [文] マ下二 いすく・む (1) 相手をじっとにらみ,動けないようにする。「鋭いまなざしに―・められる」 (2) 矢を射て相手を恐れちぢみあがらせる。「只遠矢に―・めければ/太平記 5」
- だき-すく・める [5] 【抱き竦める】 (動マ下一) [文] マ下二 だきすく・む だきしめて,相手が身動きのできないようにする。「後ろから―・める」
- くくめる 【銜める・哺める】 (1)口の中に含ませる。 「箸を持つて,婿をはさんでアンとお開き,と―・めて遣るような縁談/婦系図(鏡花)」 (2)事情をよく言い聞かせて,わからせる。いいふくめる。 「勿体ない,菅丞相様,―・めるやうに云はしやました/浄瑠璃・菅原」
- にふくめる 【煮含める】 煮物で,中まで味がしみこむように弱火でゆっくり煮る。