いそめく 意味
読み方:
意味携帯版
- 【急めく】
いそがしそうに振る舞う。
「ゆゆしげに―・きあはれけるに/弁内侍日記」
- いそめ 【磯蚯蚓】 多毛綱遊在目イソメ科の環形動物の総称。一般に体に比べて頭が小さい。体は多数の体節からなり,各体節の両側にいぼ足の生えたミミズ形。アカムシ・イワムシ・スゴカイ・オニイソメなどを含む。多くは沿岸性。定期的に泳ぎ出して生殖活動をすることで有名で,これをパロロという。釣り餌(エ)とする。
- こそめく (1)こそこそと音を立てる。 「天井の組入の上に物の―・くを見上げたれば/今昔 27」 (2)人に知られないようにこそこそと行動する。 「一生―・き逃げまはりて/咄本・百物語」
- ごそめく がさがさと音を立てる。 「破れ紙子の体なれば―・きまはる甲斐ぞ無き/仮名草子・竹斎」
- そそめく (1)物音や話し声がして,ざわざわする。 「滝口の弓鳴らし,沓の音し,―・き出づると/枕草子 56」 (2)落ち着かない。浮き立っている。 「まづ景気の歌とて,姿・ことばの―・きたるが/毎月抄」 (3)低い声でいう。ひそひそと話す。 「水も草もくはで―・く/沙石 7」
- そめくさ 【染(め)草】 「染め木」に同じ。 「絹・綿・様々の―など,持て続き参らせたれば/栄花(玉の台)」
- ひそめく 【密めく】 (1)ひそひそと語る。 「母は―・くやうな調子で/夢かたり(四迷)」 (2)ひそかに事を行う。 「はるかに夜更けて内陣に―・きたり/義経記 3」
- いわいそめ 【岩磯蚯蚓】 イワムシの別名。
- いわ-いそめ イハ― [3] 【岩磯蚯蚓】 イワムシの別名。
- こいそめる 【恋(い)初める】 恋の心をもちはじめる。恋しはじめる。 「薄紅(ウスクレナイ)の秋の実に人―・めしはじめなり/若菜集(藤村)」
- あいそめつけ 【藍染(め)付け】 ⇒染(ソ)め付(ツ)け(2)(3)
- いそめまとい 【磯目纏】 イエバエ科のハエ。体長3ミリメートルほどの極小種。全身黒色で光沢がある。はねは透明。人につきまとい,眼に飛び込むことがある。石川県の海岸砂丘の湧水周辺などに見られるが,絶滅の可能性がある。
- そめ 【染(め)】 (1)染めること。また,染めたもの。 「―に出す」「友禅―」 (2)染めた色。また,染めた色の具合。 「―のいい布地」「―が悪い」
- そめ-そめ 【染め染め】 (副) (多く「と」を伴って) (1) 墨跡の鮮やかなさま。墨くろぐろと。「五大力ぼさつと―と筆を動かせける/浮世草子・永代蔵 1」 (2) しみじみと情をこめて。「嘲りし事のくやしく,―と返事をして/浮世草子・五人女 3」
- めく 〔動詞ヵ 五[四]段型活用〕 名詞や副詞,形容詞や形容動詞の語幹に付いて,…のような状態になる,…らしいなどの意を表す。 「夏―・く」「なま―・く」「ことさら―・く」「時―・く」「ちら―・く」「ひし―・く」「ざわ―・く」
- そめそめ 【染め染め】 (多く「と」を伴って) (1)墨跡の鮮やかなさま。墨くろぐろと。 「五大力ぼさつと―と筆を動かせける/浮世草子・永代蔵 1」 (2)しみじみと情をこめて。 「嘲りし事のくやしく,―と返事をして/浮世草子・五人女 3」