いただ・く 意味
読み方:
意味携帯版
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【頂く・戴く】
(動カ五[四])
(1)頭の上にのせてもつ。現代では比喩的な使い方が多い。「白雪を―・いた山々」「国王を国家元首に―・く国」「頭(コウベ)((カシラ))に霜を―・く(=頭髪ガ白クナル)」「星を―・いて帰る(=夜ニ帰ル)」「―・きて角髪(ミズラ)の中に合へ巻かまくも/万葉 4377」
(2)「もらう」の謙譲語。目上の人から金品をもらうことや恩恵となるような動作を受けることを,受け手を低めていう言い方。頂戴する。「○○さんから辞典を―・く」「『お代はいくら』 『五千円―・きます』」
(3)「食べる」「飲む」の謙譲語・丁寧語。「もう十分―・きました」「お昼御飯はうちで―・いてきました」
(4)(補助動詞)
(ア)(「…て(で)いただく」の形で動詞の連用形を受けて)他人から恩恵となるような動作を受ける意を表す。(a)その動作が動作者の意志に基づく場合。「先生にもほめて―・きました」「セーターを編んで―・く」(b)その動作が受け手の意志に基づく場合。「いやなら帰って―・こう」「ゆっくりくつろいで―・きたい」(イ)(「お…いただく」の形で動詞の連用形,「御(ゴ)…いただく」の形でサ変動詞の語幹を受けて)他人にその動作をしてもらう意を表す。(a)その動作が動作者の意志に基づく場合。「わざわざお越し―・いて恐縮です」「御心配―・きましたがもう元気になりました」(b)その動作が受け手の意志に基づく場合。「しばらくお待ち―・きます」「この計画に御協力―・きたい」(ウ)(「…させていただく」の形で)相手に自分がしようとする動作についての許しを願う謙譲表現。「私が進行役をつとめさせて―・きます」「ここでもう少し待たせて―・きたいのですが…」
[可能] いただける
- おし-いただ・く [5] [0] 【押(し)頂く】 (動カ五 [四] ) (1) 物を目より高くささげて持つ。また,うやうやしい態度で物を受け取る。「御墨付きの文書を―・く」 (2) 目上の人として敬い仕える。「会長に―・く」
- て-いただ・く (連語) (接続助詞「て」に補助動詞「いただく」の付いたもの) いただく
- ただ-く 【只句】 連歌で,発句以外の普通の句。「―も発句のやうに心をわり/筑波問答」
- ただし-く 【但しく】 (副) 「ただ」を強めた語。「物皆は新(アラタ)まる良し―も人は古りゆくよろしかるべし/万葉 1885」
- いただき 【頂】 〔「頂(イタダ)き」と同源〕 物の一番高いところ。てっぺん。特に,山や頭などについていう。山頂。頭頂。 「山の―」「―に霜をおく」 ; 【頂き・戴き】 〔動詞「いただく」の連用形から〕 (1)勝負事で,勝利が自分のものになること。 「この試合は―だ」「おっと,そのカードは―だ」 (2)頭に物をのせて売り歩く浜の女。ささげ。かべり。 (3)「いただきもち」の略。
- いただき物 賜り物
- いただき-だち [0] 【戴き立ち】 ごちそうになってすぐ辞去すること。食べ立ち。
- いただき-ます 【戴きます】 (連語) 食事を始める際の挨拶(アイサツ)の言葉。
- いただき-もち [4] 【戴き餅】 糝粉(シンコ)の餅を丸め,上をくぼめてあずきの餡(アン)をのせたもの。四月八日,灌仏会(カンブツエ)に作る。いただき。
- いただき-もの [0] 【戴き物】 よそからもらった物。
- いただく 【戴 [頂] く】 (1) have<a hat> on (かぶる);wear; be crowned [capped] <with snow> . (2) receive (もらう); get; have (食事など). (3) trouble<a person> to do (わざわざしてもらう);have<a person>
- いただくよ 挨拶語; ありがとう
- いただけ∘ない 【頂けない・戴けない】 (連語) 評価できない。感心しない。「―∘ない話」 いただける
- いただける 【頂ける・戴ける】 〔「いただく」の可能動詞形から〕 (1)もらうことができる意の謙譲語。 「案内の葉書を―・けるとありがたいのですが」 (2)飲食することができる意の謙譲語。 「毎日の食事がおいしく―・けます」 (3)評価できる。受け入れられる。多く「いただけない」の形で用いる。 「あの絵は―・けないね」 (4)(補助動詞) 「いただく{(4)}」の可能動詞。 「詳しく話
- いただこう 挨拶語; ありがとう