あいぜん-みょうおう 意味
- ―ミヤウワウ
【愛染明王】
(梵 Rāgarāja)
愛欲の煩悩がそのまま悟りにつながることを示す明王。像は一般に,全身赤色,三目六臂(サンモクロツピ)で弓矢などを持ち,顔には怒りの相を表す。愛染法の本尊。恋愛成就の神として水商売の女性や,「藍染」に通じるところから染め物業者の守り神として信仰される。愛染王。
関連用語
あいぜんみょうおう: 【愛染明王】 〔梵 Rāgarāja〕 愛欲の煩悩がそのまま悟りにつながることを示す明王。像は一般に,全身赤色,三目六臂(サンモクロツピ)で弓矢などを持ち,顔には怒りの相を表す。愛染法の本尊。恋愛成就の神として水商売の女性や,「藍染」に通じるところから染め物業者の守り神として信仰される。愛染王。
みょうおう: 【明王】 大日如来の意を受けて,導きがたい人々を強力に仏の教えに導いて救済する諸尊。一般に忿怒(フンヌ)の相を表す。愛染明王・不動明王など。 ; 【冥応】 〔仏〕 知らない間に神仏が感応して利益(リヤク)を授けること。冥感(ミヨウカン)。 「これひとへに摩利支天の―/太平記 5」
みょうおう-いん: ミヤウワウヰン 【明王院】 滋賀県大津市にある天台回峰行(カイホウギヨウ)の修練道場。北嶺山息障明王院。
うすさま-みょうおう: ―ミヤウワウ 【烏芻沙摩明王】 (仏) (梵 Ucchus.ma「不浄潔・除穢(ジヨエ)・火頭」などと訳す) 汚れを清浄に変える徳のある明王。寺院の便所などにもまつる。怒りの姿で火炎の中にあるが,形像は一定しない。浄土宗では放生会(ホウジヨウエ)にまつる。烏枢沙摩。烏枢瑟摩(ウシユシツマ)。
くじゃく-みょうおう: ―ミヤウワウ 【孔雀明王】 (梵 Mahāmayūrī) 孔雀経などに説かれる密教の明王。一般に孔雀の上に座した一面四臂の菩薩として描かれる。この明王を本尊とする修法を孔雀経の法という。孔雀王。
くりから-みょうおう: ―ミヤウワウ 【倶利迦羅明王】 倶利迦羅竜王
ぐんだり-みょうおう: ―ミヤウワウ 【軍荼利明王】 五大明王の一。南方に配され,自己愛にかかわる煩悩を断つ。像は,普通,一面三目八臂で激しい怒りの相をなし,多くの蛇が巻きついている。軍荼利。軍荼利夜叉。軍荼利夜叉明王。大咲明王。
ごだいみょうおう: 【五大明王】 密教の五人の偉大な明王。不動・降三世(ゴウザンゼ)・軍荼利(グンダリ)・大威徳・金剛夜叉の各明王。不動を中央にして東南西北に配する。五大尊明王。五力明王。五大尊。
ごだい-みょうおう: ―ミヤウワウ [6] 【五大明王】 密教の五人の偉大な明王。不動・降三世(ゴウザンゼ)・軍荼利(グンダリ)・大威徳・金剛夜叉の各明王。不動を中央にして東南西北に配する。五大尊明王。五力明王。五大尊。
ごりきみょうおう: 【五力明王】 ⇒五大明王(ゴダイミヨウオウ)
ごりき-みょうおう: ―ミヤウワウ 【五力明王】 五大明王
だいげん-みょうおう: ―ミヤウワウ 【大元帥明王】 四天王・二十八部衆を従え,悪獣や兵火の災難を除き,国を守り人々を保護する明王。
はち-だいみょうおう: ―ダイミヤウワウ [7] 【八大明王】 正法を守り悪魔を降伏(ゴウブク)する八体の明王。五大明王に穢積(エシヤク)・無能勝・馬頭を加えたもの。または,大妙金剛経では,降三世・大威徳・大笑・大輪・馬頭・無能勝・不動・歩擲(ブチヤク)。
ふどうみょうおう: 【不動明王】 〔仏〕 五大明王・八大明王の主尊。悪魔を下し,仏道に導きがたいものを畏怖せしめ,煩悩を打ちくだく。菩提心の揺るがないことから不動という。仏や真言行者によく仕えることから,不動使者ともいう。猛々しい威力を示す怒りの表情を浮かべ,右手に剣,左手に羂索(ケンサク)を持つ。石の台座にすわり,火生三昧にはいり,火焔を背負っている。阿遮羅(アシヤラ)。不動尊。無動尊。
ふどう-みょうおう: ―ミヤウワウ 【不動明王】 (仏) 五大明王・八大明王の主尊。悪魔を下し,仏道に導きがたいものを畏怖せしめ,煩悩を打ちくだく。菩提心の揺るがないことから不動という。仏や真言行者によく仕えることから,不動使者ともいう。猛々しい威力を示す怒りの表情を浮かべ,右手に剣,左手に羂索(ケンサク)を持つ。石の台座にすわり,火生三昧にはいり,火焔を背負っている。阿遮羅(アシヤラ)。不動尊。無動尊。