あおりつける 意味
- 【煽り付ける】
(1)盛んにおだてる。おだてあげる。
「思入れ―・けて,おごらせてやらうではねえか/滑稽本・八笑人」
(2)(「呷り付ける」と書く)酒などをぐいぐいと飲む。続けて飲む。
「コップに半分ばかり一息に―・けて/多情多恨(紅葉)」
関連用語
おりつけ: 【織(り)付け】 布の織り始めの試験的な操作。
あおり-つ・ける: アフリ― [0] [5] 【煽り付ける】 (動カ下一) [文] カ下二 あふりつ・く (1) 盛んにおだてる。おだてあげる。「思入れ―・けて,おごらせてやらうではねえか/滑稽本・八笑人」 (2) (「呷り付ける」と書く)酒などをぐいぐいと飲む。続けて飲む。「コップに半分ばかり一息に―・けて/多情多恨(紅葉)」
いりつける: 【煎り付ける・炒り付ける】 食べ物を火にかけ,水気がなくなるまで熱を加える。 「おからを―・ける」 ; 【射り付ける】 強い光が焼き尽くすように物に当たる。
うりつける: 【売(り)付ける】 (1)押しつけて買わせる。 「パーティー券を―・ける」 (2)相手をだましたりして,不当な価格で売る。
きりつける: 【切(り)付ける・斬り付ける】 (1)刃物で切ろうと襲いかかる。 「不意に横から―・ける」 (2)刃物できざみをつける。彫りつける。 「法(ノリ)の道を作れる石橋に名を―・け/浮世草子・織留 5」
すりつける: 【擦(り)付ける・摺り付ける】 (1)こするようにつける。こすりつける。 「犬が鼻を―・ける」 (2)(マッチなどを)すって火をつける。 「葉莨(シガー)を出して燐寸(マツチ)を―・けた/社会百面相(魯庵)」
てりつける: 【照り付ける】 太陽が強く照る。激しく照る。 「真夏の太陽が―・ける」
とりつける: 【取(り)付ける】 (1)器械・器具などを装置する。そなえつける。 「事務所にファックスを―・ける」 (2)相手を説得して,自分の思い通りの返事を得る。獲得する。 「大口の契約を―・ける」「課長の承諾を―・けた」 (3)いつもその店から買っている。買いつける。 「いつも―・けている店」 (4)霊などを憑(ヨ)りつかせる。 「己(オノレ)命のにぎみたまを八咫(ヤタ)の鏡に―・けて
ぬりつける: 【塗(り)付ける】 (1)物に塗ってつける。なすりつける。 「看板にペンキを―・ける」 (2)責任や罪を他人に負わせる。なすりつける。 「責任を人に―・けて,知らぬ顔をしている」
のりつける: 【乗(り)付ける】 (1)乗り物に乗ったまま目的の場所に行く。 「玄関先に車を―・ける」 (2)いつも乗っていて,乗ることに慣れている。 「車に―・けると歩くのがおっくうだ」
はりつける: 【張(り)付ける・貼り付ける】 (1)紙・布などをひろげて,糊(ノリ)・ピンなどで他のものにつける。 「壁にポスターを―・ける」 (2)ある目的のために人をある場所に配置する。 「ベテラン記者を本部に―・ける」 (3)(「撲り付ける」とも書く)なぐりつける。 「手で頭を―・ける」 (4)磔(ハリツケ)にする。 「縄をもつて四の支(エダ)を機物(ハタモノ)に―・けて,弓をもつて射
ふりつける: 【振(り)付ける】 (1)振り付けをする。振りを付ける。 「新曲に―・ける」 (2)嫌ってはねつける。ふる。 「大きに―・けてやりんした/洒落本・遊子方言」
ほりつける: 【彫(り)付ける】 金属・木・石などを彫って模様・文字をそこに残す。きざみつける。彫り込む。 「万年筆に名前を―・ける」
もりつける: 【盛(り)付ける】 (1)食物を器に盛る。料理を食器にきれいに盛る。 「種々の刺し身を―・ける」 (2)割り当てる。分配する。 「元日より大年(オオドシ)迄を一度に―・けて,其外は,一銭も化(アダ)につかはず/浮世草子・永代蔵 4」
やりつける: 【遣り付ける】 (1)するのに慣れている。 「―・けない事」 (2)やりこめる。やっつける。 「想像で―・けることの出来ぬ政事社会で/花間鶯(鉄腸)」 (3)「飲む」または「食う」を強めていう。 「もう二三盃―・けようか/滑稽本・八笑人」