あかなく-に 意味

発音を聞く:
  • 【飽かなくに】
    (連語)
    (「なく」は助動詞「ず」のク語法。「に」は終助詞)
    (1)あきたりないことだなあ。「恋ひ来し心いまだ―/万葉 1221」
    (2)あきたりないのに。まだ残り惜しいのに。「―散りにし花のいろいろは残りにけりな君が袂(タモト)に/新古今(夏)」

関連用語

        あかなくに:    【飽かなくに】 〔「なく」は助動詞「ず」のク語法。「に」は終助詞〕 (1)あきたりないことだなあ。 「恋ひ来し心いまだ―/万葉 1221」 (2)あきたりないのに。まだ残り惜しいのに。 「―散りにし花のいろいろは残りにけりな君が袂(タモト)に/新古今(夏)」
        なく-に:    (連語) (打ち消しの助動詞「ず」のク語法「なく」に助詞「に」の付いたもの) (1) 上の事柄を詠嘆的に打ち消し,下に逆接的に続ける。「山川も隔たら―かく恋ひむとは/万葉 601」「深山(ミヤマ)には松の雪だに消え―都は野辺の若菜つみけり/古今(春上)」 (2) 文末に用いられて,上の事柄を詠嘆的に打ち消す。…ないことだなあ。「滝の上の三船の山に居る雲の常にあらむと我が思は―/万葉 242
        あか-に:     【赤丹】 赤色。
        あらなく-に:    (連語) (「あらなく」は「あらず」のク語法) (1) ないことだなあ。「ひねもすに見とも飽くべき浦に―/万葉 4037」 (2) ないことなのに。ないのに。「ぬばたまの妹が乾(ホ)すべく―我が衣手を濡れていかにせむ/万葉 3712」
        なけ-なく-に:     【無けなくに】 (連語) (「無け」は「無し」の古い未然形。「なく」は打ち消しの助動詞「ず」のク語法。「に」は格助詞) なくはないのだから。あるのだから。いるのだから。「我が大君ものな思ほし皇神(スメカミ)の継ぎて賜へる我が―/万葉 77」
        なら-なく-に:    (連語) (「なら」は断定の助動詞「なり」の未然形。「なくに」は打ち消しの助動詞「ず」のク語法「なく」に助詞「に」の付いたもの) …ではないのに。…ではないのだからなあ。「我妹子(ワギモコ)をよそのみや見む越の海の子難(コガタ)の海の島―/万葉 3166」「陸奥(ミチノク)のしのぶもぢずりたれゆゑに乱れむと思ふ我―/古今(恋四)」
        かかなく:    〔「かか」は鳴き声〕 ガアガア鳴く。 「筑波嶺に―・く鷲の音のみをか/万葉 3390」
        かなくぎ:    【金釘】 (1)金属で作った釘。 (2)「金釘流」の略。
        かなくさい:    【金臭い】 金属のもついやなにおいや味がする。 「―・い水」
        かなくず:    【金屑】 金属を細工した時に出るくず。
        かなくそ:    【金屎】 (1)鉄のさび。 (2)鉄を焼いて打ち鍛える時に飛び落ちるかす。スラグ。 (3)〔便の色を金に見たてた語〕 黄色い軟便。かねぐそ。 「―をひるのは乳母のそそう也/柳多留 21」
        かなくら-むし:     [4] 【伽那久羅虫】 (仏) 微細な身でありながら,一度風にあえばたちまち大きくなって,一切の物を飲みこむという想像上の虫。からくらむし。
        飽かなくに:    あかなくに 〔「なく」は助動詞「ず」のク語法。「に」は終助詞〕 (1)あきたりないことだなあ。 「恋ひ来し心いまだ―/万葉 1221」 (2)あきたりないのに。まだ残り惜しいのに。 「―散りにし花のいろいろは残りにけりな君が袂(タモト)に/新古今(夏)」
        なかなか-に:     【中中に】 (副) (1) 中途半端に。「思ひ絶えわびにしものを―なにか苦しく相見そめけむ/万葉 750」 (2) なまじっか。「―人とあらずは酒壺になりにてしかも酒に染みなむ/万葉 343」 (3) むしろ。いっそのこと。「あふ事のたえてしなくば―人をも身をもうらみざらまし/拾遺(恋一)」
        に-ざかな:     [2] [0] 【煮魚】 味をつけて煮た魚。

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