あからおぶね 意味
- 【赤ら小舟】
赤く色を塗った小舟。
「沖行くや―につと遣(ヤ)らば/万葉 3868」
関連用語
あから-おぶね: ―ヲ― 【赤ら小舟】 赤く色を塗った小舟。「沖行くや―につと遣(ヤ)らば/万葉 3868」
あしがらおぶね: 【足柄小舟】 足柄山の木で作られた小舟。 「百(モモ)つ島―あるき多み/万葉 3367」
あからおとめ: 【赤ら少女】 赤みを帯びてつやつやした肌の美しい少女。 「―をいざささばよらしな/古事記(中)」
おぶね: 【小舟】 小さな舟。こぶね。 「捨て―」
あまおぶね: 【海人小舟】 ※一※ (名) (1)海産の巻貝。殻は高さ約3センチメートルの半球形。殻表は黒色で,不規則に白帯が巻く。房総以南に分布し,岩礁に多産する。 (2)漁夫の乗る小舟。 「―はららに浮きて/万葉 4360」 ※二※ (枕詞) 船が泊まることを「はつ」ということから,地名「泊瀬(ハツセ)」にかかる。 「―泊瀬の山に降る雪の/万葉 2347」
あま-おぶね: ―ヲブネ [3] 【海人小舟】 ■一■ (名) (1) 海産の巻貝。殻は高さ約3センチメートルの半球形。殻表は黒色で,不規則に白帯が巻く。房総以南に分布し,岩礁に多産する。 (2) 漁夫の乗る小舟。「―はららに浮きて/万葉 4360」 ■二■ (枕詞) 船が泊まることを「はつ」ということから,地名「泊瀬(ハツセ)」にかかる。「―泊瀬の山に降る雪の/万葉 2347」
いさり-おぶね: ―ヲ― 【漁り小舟】 漁をする小舟。「浪のよる―の見えつるは/夫木 33」
うつおぶね: 【空舟】 一本の木をくりぬいて作った中空のふね。神仏の使いや異界のものが乗り漂着するという伝説が多い。のちには丸木舟のこととされた。うつほぶね。うつろぶね。 「―にいれてながされけるとぞきこえし/平家 4」
おおぶね: 【大船】 〔「おおふね」とも〕 大きな船。 ――に乗・る 信頼できる基盤を得て,すっかり安心できる状態になる。 「―・ったつもりでいなさい」
おおぶねの: 【大船の】 (1)大船の停泊する津,大船の楫取(カト)りなどから「津守」「渡(ワタ)りの山」「香取」などにかかる。 「―津守が占(ウラ)に告(ノ)らむとは/万葉 109」「―香取の海にいかりおろし/万葉 2436」 (2)大船が信頼しうる意から「たのむ」「思ひたのむ」にかかる。 「―思ひ頼みし君がいなば/万葉 550」 (3)大船がゆれるさまから,またゆったりしているさまから「たゆと
おおぶね-の: オホ― 【大船の】 (枕詞) (1) 大船の停泊する津,大船の楫取(カト)りなどから「津守」「渡(ワタ)りの山」「香取」などにかかる。「―津守が占(ウラ)に告(ノ)らむとは/万葉 109」「―香取の海にいかりおろし/万葉 2436」 (2) 大船が信頼しうる意から「たのむ」「思ひたのむ」にかかる。「―思ひ頼みし君がいなば/万葉 550」 (3) 大船がゆれるさまから,またゆったり
かつおぶね: 【鰹船】 カツオを釣りに沖へ出る漁船。﹝季﹞夏。
ささおぶね: 【笹小舟】 軽い小さな舟。笹舟。
ささ-おぶね: ―ヲブネ [3] 【笹小舟】 軽い小さな舟。笹舟。
しおぶね: 【潮舟】 海路を行く船。 「―にま楫(カジ)しじ貫き我は帰り来む/万葉 4368」