あからめ 意味
- 〔「あから」は「別(アカ)る」と同根か。「あから目」とも書く〕
(1)目をふと横へそらすこと。わきみ。よそみ。
「頼信が―を仕り/今昔 27」
(2)ほかの女に心を移すこと。
「―もせで添ひゐにける/大和 157」
(3)にわかに姿が見えなくなること。
「いづくにか―せさせ給へるぞや/栄花(花山)」
例文
- 彼は恥はずかしくて顔かおを赤あからめた
- 彼かれは恥はずかしくて顔かおを赤あからめた
- 会った瞬間 顔をあからめた
関連用語
あからめる: 【赤らめる】 顔色をちょっと赤くする。赤める。 「顔を―・める」
からめ: 【唐目】 ⇒とうめ(唐目) ; 【辛め】 (1)辛みがやや強い・こと(さま)。 「―に味をつける」 (2)普通よりもややきびしい・こと(さま)。 「―に点をつける」
からめかす: 〔「がらめかす」とも〕 からからと音をたてる。 「(履物ヲ)―・してぞのぼりけり/義経記 3」
からめく: 【唐めく】 (1)唐風である。唐の様式である。 「―・いたるよそひは/源氏(桐壺)」 (2)異国風である。普通とちがってしゃれている。 「いはむ方なく―・きたり/源氏(須磨)」 ; 〔「がらめく」とも〕 からからと鳴る。 「(骸骨(ガイコツ)ガ)おびたたしう―・きあひければ/平家 5」
からめて: 【搦め手】 (1)城の裏門。敵の背後。また,そこを攻める軍勢。 ⇔大手(オオテ) (2)相手の弱点。また,相手があまり注意していないところ。 「―から論破する」 (3)からめとる人。捕り手。 「―向かひ候ふ事/著聞 12」
からめて-もん: [4] 【搦め手門】 城郭の背面にある門。 大手門
からめとる: 【搦め捕る】 捕らえて縛りあげる。縄などをかけて動きを封じて,とらえる。 ‖可能‖ からめとれる
からめる: 【絡める・搦める】 (1)細長いものを他のもののまわりに巻きつける。 「腕を―・める」 (2)粘り気のあるものをまわりにつける。 「芋に水飴(ミズアメ)を―・める」 (3)ある事に他の事を関連させる。 「予算審議に―・めて外交案件の審議を進める」 (4)縛る。捕縛(ホバク)する。《搦》「国の守(カミ)に―・められにけり/伊勢 12」
からめ捕る: 引っつかまえる; 引っ捕える; 捕獲する; 取り押さえる; 水揚げする; 捕らえる; 掴まえる; 取り抑える; 採捕する; 取押さえる; 生け捕る; 召し捕る; 引捕らえる; 引っ掴まえる; 捉まえる; 執り押さえる; 取抑える; 漁獲する; 引っ捕らえる; 拿捕する; 取り押える; 捕る; 捕える; 採る; 捕縛する; 引捕える; 捉える; 捕まえる; とっ捕まえる; 抑える; だ捕する;
からめ-て: [0] 【搦め手】 (1) 城の裏門。敵の背後。また,そこを攻める軍勢。 大手 (2) 相手の弱点。また,相手があまり注意していないところ。「―から論破する」 (3) からめとる人。捕り手。「―向かひ候ふ事/著聞 12」
からめ-と・る: [4] 【搦め捕る】 (動ラ五 [四] ) 捕らえて縛りあげる。縄などをかけて動きを封じて,とらえる。 [可能] からめとれる
あから: 【赤ら】 〔「ら」は接尾語〕 (1)他の語の上に付いて複合語をつくる。(ア)赤みを帯びているさまを表す。 「―顔」(イ)つやつやと赤みを帯びて,美しいさまを表す。「―おとめ」 (2)〔飲めば顔が赤くなるところから〕 酒の異名。 「先祖より酒の家に生れ,―飲めと言はれてこのかた/浮世草子・二十不孝 5」
うちからめる: いきおいよく搦める
からめく (動カ四): やせて脂肪気がないように見える。 「あまり痩(ヤ)せ―・きたるは/枕草子(四九・春曙抄)」
からめてもん: 【搦め手門】 城郭の背面にある門。 ⇔大手門(オオテモン)