あから-おとめ 意味
- ―ヲト―
【赤ら少女】
赤みを帯びてつやつやした肌の美しい少女。「―をいざささばよらしな/古事記(中)」
関連用語
あからおとめ: 【赤ら少女】 赤みを帯びてつやつやした肌の美しい少女。 「―をいざささばよらしな/古事記(中)」
おとめ: 【夫妻・夫婦】 〔「をひと(男人)め(妻)」の転〕 夫婦。めおと。 「みとのまぐはひして―となる/日本書紀(神代上訓)」 ; 【乙女・少女】 〔若返る意の「をつ」と同源かといわれる。「をとこ」に対する〕 (1)年の若い女。むすめ。しょうじょ。 「うら若き―」「―のはじらい」 (2)未婚の女。きむすめ。処女。 「―壮士(オトコ)の行き集ひかがふ嬥歌(カガイ)に/万葉 175
あから: 【赤ら】 〔「ら」は接尾語〕 (1)他の語の上に付いて複合語をつくる。(ア)赤みを帯びているさまを表す。 「―顔」(イ)つやつやと赤みを帯びて,美しいさまを表す。「―おとめ」 (2)〔飲めば顔が赤くなるところから〕 酒の異名。 「先祖より酒の家に生れ,―飲めと言はれてこのかた/浮世草子・二十不孝 5」
あまおとめ: 【天少女】 天人。天女。あまつおとめ。 「一月(イチゲツ)夜々(ヤヤ)の―,奉仕を定め役をなす/謡曲・羽衣」
あまつ-おとめ: ―ヲト― 【天つ少女】 (1) 天女。天人。「久かたの―が夏衣/新古今(雑上)」 (2) 五節(ゴセチ)の舞姫。「くやしくぞ―となりにける/後撰(雑一)」
あま-おとめ: ―ヲトメ 【天少女】 天人。天女。あまつおとめ。「一月(イチゲツ)夜々(ヤヤ)の―,奉仕を定め役をなす/謡曲・羽衣」
あれおとめ: 【阿礼少女】 賀茂神社の斎院の異名。
あれ-おとめ: ―ヲトメ 【阿礼少女】 賀茂神社の斎院の異名。
うない-おとめ: ウナヰヲト― 【髫髪少女】 (1) うない髪の少女。 (2) 人名(別項参照)。
おとめかわ: 【御留川】 河川・湖沼で,領主の漁場として,一般の漁師の立ち入りを禁じた所。
おとめご: 【乙女子・少女子】 少女。おみなご。
おとめさび: 【少女さび】 少女らしい優しい振る舞いをすること。 ⇔男さび 「娘子(オトメ)らが―すと/万葉 804」
おとめざ: 【乙女座】 〔(ラテン) Virgo〕 六月初旬の宵に南中する黄道十二星座の一。かつて黄道十二宮の処女(シヨジヨ)宮に相当した。最輝星はスピカ。現在の秋分点はこの星座の中に位置する。
おとめづか: 【乙女塚・処女塚】 (1)妻争い伝説のおとめを葬ったといわれる墓。下総(シモウサ)国葛飾(カツシカ)の真間の手児奈や葦屋(アシヤ)の菟原処女(ウナイオトメ)の塚など。 (2)能楽「求塚(モトメヅカ)」の別名。
おとめば: 【御留場】 一般の狩猟を禁止する場所。禁猟区。江戸時代,将軍家の狩猟場。また,寺社から狩猟・漁猟を禁じられた場所。