あきのか 意味
- 【秋の香】
(1)秋を感じさせるかおり。また,そのもの。特に,松茸(マツタケ)をさす。
「満ち盛りたる―の良さ/万葉 2233」
(2)松茸とハモを使った料理。
- 【秋の蚊】
秋になっても生き残っている蚊。﹝季﹞秋。《くはれもす八雲旧居の―に/虚子》
例文
- 官位は従四位下・安芸守(あきのかみ)。
- 空のきもち(「あきのかな」名義。
- 足利安芸守(あしかがあきのかみ:?-1335年)は鎌倉時代の武将。
- 歳徳神の在する方位を恵方(えほう)、または明の方(あきのかた)と言い、その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされる。
関連用語
あきのかた: 【明きの方】 「恵方(エホウ)」に同じ。
きのか: 【木の香】 材木の香り。 「―も新しい家」
きのかしら: 【木の頭・柝の頭】 ⇒きがしら(木頭)
きのかた: 【気の方】 気のふさぐ病気。近世,これがひどくなると労咳(ロウガイ)になると考えられていた。
きのかわ: 【紀ノ川】 和歌山県北部を西流して横切り,紀淡海峡に注ぐ川。上流は奈良県大台ヶ原山に源を発する吉野川。高野山への物資の輸送や吉野材の運搬など水運に利用された。長さ136キロメートル。
しきのかみ: 【式の神】 ⇒しきがみ(式神)
ときのかね: 【時の鐘】 (1)時刻を知らせるために打つ鐘。ときがね。 (2)歌舞伎の囃子(ハヤシ)の一。時を知らせる鐘を表すが,情景にすごみや寂しさを加えるために打つことが多い。本吊り鐘・銅鑼(ドラ)を用いる。
あきのくれ: 【秋の暮れ】 (1)秋の夕暮れ。﹝季﹞秋。《枯枝に烏のとまりけり―/芭蕉》 (2)秋の終わりごろ。晩秋。 →暮れの秋
あきのこえ ①①-: 【秋の声】 秋の気配。風の音,水の音,鳥の鳴き声などから受ける物寂しい秋の感じ。秋声(シユウセイ)。﹝季﹞秋。《帛を裂く琵琶の流や―/蕪村》
あきのしも ①①-: 【秋の霜】 (1)晩秋に置く霜。秋しも。﹝季﹞秋。《手にとらば消ん涙ぞあつき―/芭蕉》 (2)白髪。 「かぞふれば四十(ヨソジ)あまりの―/続拾遺(雑秋)」 (3)〔秋霜(シユウソウ)を訓読した語〕 するどい剣。鋭利な剣。 「―の下に消えはてさせ給ひぬる御事は/太平記 18」
あきのせみ: 【秋の蝉】 (1)秋になってから鳴く蝉。秋蝉(アキゼミ)。 (2)秋になっても鳴いている蝉。﹝季﹞秋。
あきのそら ①①-: 【秋の空】 (1)「秋空(アキゾラ)」に同じ。﹝季﹞秋。《上行くと下来る雲や―/凡兆》 (2)秋の空は変わりやすいことから,人の心の変わりやすいこと,特に異性の心の変わりやすさをいう。 「男心(女心)と―」
あきのはな ①①-: 【秋の花】 (1)秋に咲く花。 (2)菊の異名。
あきのひ: 【秋の日】 俳諧撰集。一巻。加藤暁台門編。1772年刊。蕉門の「冬の日」を継ぐ意図がみられ,暁台一派の蕉風復帰運動の一契機となった撰集。 ; 【秋の日】 (1)秋の一日。﹝季﹞秋。 (2)秋の太陽。秋の日ざし。﹝季﹞秋。
あきのひ ①①-: 【秋の灯】 秋の夜のともしび。秋灯(シユウトウ)((シユウチヨウ))。﹝季﹞秋。《―やゆかしき奈良の道具市/蕪村》