- 【秋萩の】
(枕詞)
枝がしなやかであるところから「しなふ」に,花の色が変わりやすいところから「うつる」にかかる。「―しなひにあるらむ妹が姿を/万葉 2284」「―うつりもゆくか人の心の/古今(恋五)」
- あきはぎ: 【秋萩】 萩のこと。秋に花が咲くのでいう。
- あきはぎの: 【秋萩の】 枝がしなやかであるところから「しなふ」に,花の色が変わりやすいところから「うつる」にかかる。 「―しなひにあるらむ妹が姿を/万葉 2284」「―うつりもゆくか人の心の/古今(恋五)」
- あきはぎじょう: 【秋萩帖】 〔巻頭の「あきはぎの…」の歌による命名〕 書の巻子本(カンスボン)。古今集の秋の歌二首を書いた第一紙,万葉集・古今集・古今和歌六帖など所収の歌四六首を書いた第二紙,および王羲之の書状九通を臨書した部分とから成る。第一紙は小野道風,第二紙以下は藤原行成の筆と伝えるが,確証はない。和歌はすべて草仮名で書かれている。国宝。