あくのや 意味
- 【幄の屋】
神事や朝廷の儀式などの際,参列者のため庭に設けた仮の建物。四方に柱を立て棟を渡して幕を張り,四方を幕で囲む。あげばり。幄。幄屋。幄舎。
関連用語
あくのざ: 【幄の座】 幄の屋の中にある座席。あくざ。
あくのはな: 【悪の華】 〔原題 (フランス) Les fleurs du mal〕 ボードレールの詩集。初版1857年刊。裁判による削除追加による再版61年。象徴派の先駆的作品。精神の暗部を感覚の呼応の内にうたう。
あくの強い: 灰汁の強い
いちあくのすな: 【一握の砂】 歌集。石川啄木作。1910年(明治43)刊。第一歌集。東京時代の感傷的,自己愛惜の歌や,故郷追懐の歌で構成され,三行書きの形式を初めて示した。
かなづかいおくのやまじ: 【仮字遣奥山路】 語学書。三巻。石塚竜麿著。1798年以前の成立。上代の文献では,キ・ヒ・ミなどの音節に二類の使い分けがあり互いに混用されることがないという,上代特殊仮名遣いの存在を初めて実証的・帰納的に述べた書。 →上代特殊仮名遣い
のや: 【野矢】 狩猟用の矢。征矢(ソヤ)より粗略に作られたもの。 「しげどうの弓,―そへてたぶ/平家 8」 ; 〔格助詞「の」に間投助詞「や」の付いたもの。上代語〕 連体修飾語を表す「の」に,語調を整えるとともに軽い詠嘆の意を表す「や」が添えられたもの。 「石見―高角山の木の間より我が振る袖を妹見つらむか/万葉 132」
かんぜんちょうあくのぞきからくり: 【勧善懲悪覗機関】 歌舞伎世話物の一。河竹黙阿弥(モクアミ)作。1862年,江戸守田座初演。通称「村井長庵」。極悪無比の村井長庵と篤実な久八を,小夜衣(サヨギヌ)・千太郎の情話をからませながら対比させて描いたもの。
あく: 【悪】 ※一※ ① (名) (1)わるいこと。否定すべき物事。道徳・法律などに背く行動や考え。 ⇔善 「近代社会が内包する―」「―の道に走る」「―の限りを尽くす」 (2)演劇で,敵役。悪役。 (3)〔近世語〕 悪口。悪態。 「よく―をいひなんす。ちつとだまんなんし/洒落本・妓娼精子」 ※二※ (接頭) 名詞に付いて,畏敬の念を抱かせるほど荒々しく強い意を表す。 「―七兵衛
かのや: 【鹿屋】 鹿児島県,大隅半島中央部の市。自衛隊航空基地がある。農業・畜産のほかアルコール・デンプン工業が盛ん。
つのや: 【角屋】 母屋(オモヤ)から丁字形に突き出して造った別棟。かまどを設けて二・三男が住んだり,また,厩(ウマヤ)などとする。また,そのような造り。角屋造り。
にのや: 【二の矢】 (1)一の矢の次に放つ矢。二度目に射る矢。 (2)二番目・二度目にとる手段。 「―が継げない」 ――を継・ぐ 一度目に続けて次の手段・行動をとる。 「―・がんとするお霜を尻目に懸て/かくれんぼ(緑雨)」
のや (連語): 〔間投助詞の「の」に間投助詞「や」の付いたもの。近世江戸語〕 文節末に用いて,軽い詠嘆の意を込めて,聞き手に言いかける気持ちを言い表す。 「去年のお十夜に徳願寺さまへお通夜をしたら―,私が傍にちやんと落てあつたのさ/滑稽本・浮世風呂(前)」
のやき: 【野焼(き)】 草の芽がよく出るように,早春,野の枯れ草を焼くこと。﹝季﹞春。《古き世の火色ぞ動く―かな/飯田蛇笏》
のやし: 植物; 檳榔
のやま: 【野山】 野と山。野や山。 「故郷の―が目に浮かぶ」