あけがらす 意味
- 【あけ烏】
俳諧撰集。一冊。高井几董(キトウ)編。1773年刊。蕪村一派の蕉風復興運動を宣言した書。蕪村七部集の一。
- 【明け烏】
(1)夜明けに鳴く烏。また,その鳴き声。
(2)新内の曲名「明烏夢泡雪(アケガラスユメノアワユキ)」の通称。
(3)人情噺の発端が独立した落語。息子の時次郎が余り堅過ぎるのを心配した父親が,だまして吉原の遊女屋へ行かせる。初め厭がっていた時次郎は遊女浦里の虜となる。
例文
- 明烏(あけがらす)は、落語の演目の一つ。
- 暁烏敏の孫 宣子と結婚し、暁烏 哲夫(あけがらす てつお) と改称。
- 代表的な演目は『明烏(あけがらす)』、『鰻の幇間(うなぎのたいこ)』等。
- 暁烏敏(あけがらす はや、1877年〈明治10年〉7月12日 - 1954年〈昭和29年〉8月27日)は真宗大谷派の宗教家である。
関連用語
よあけがらす: 【夜明け烏】 夜が明ける頃に鳴く烏。あけがらす。 「柴の戸に―や初しぐれ/曾波可理」
ぞくあけがらす: 【続明烏】 俳諧撰集。二冊。高井几董(キトウ)編。1776年刊。几董の父几圭の一七回忌追善の集だが,蕪村一門および当代俳壇の大成的撰集でもある。蕪村七部集の一。
たけがらす: 【岳鴉・岳烏】 ホシガラスの別名。
あけ-がらす: [3] 【明け烏】 (1) 夜明けに鳴く烏。また,その鳴き声。 (2) 新内の曲名「明烏夢泡雪(アケガラスユメノアワユキ)」の通称。 (3) 人情噺の発端が独立した落語。息子の時次郎が余り堅過ぎるのを心配した父親が,だまして吉原の遊女屋へ行かせる。初め厭がっていた時次郎は遊女浦里の虜となる。
よあけ-がらす: 【夜明け烏】 夜が明ける頃に鳴く烏。あけがらす。「柴の戸に―や初しぐれ/曾波可理」
あけがらすゆめのあわゆき: 【明烏夢泡雪】 新内の曲名。通称「明烏」。安永年間(1772-1781)初世鶴賀若狭掾(ツルガワカサノジヨウ)作詞作曲。実際の情死事件を吉原の遊女浦里と春日屋時次郎の情話として脚色。情緒あふれる新内の代表曲。常磐津(トキワズ)・清元・義太夫・富本(トミモト)節にも作曲された。
あけがた: 【明け方】 夜が明けようとする頃。 ⇔暮れ方
よあけがた: 【夜明け方】 夜が明けようとする頃。あけがた。
けがらう: 【穢らふ】 〔動詞「けがる」に接尾語「ふ」の付いた語〕 (1)けがれに触れる。 「かく―・ひたればとまるべきにもあらず/蜻蛉(中)」 (2)喪に服する。 「故宮の御方につけつつ,さるべき殿ばら―・ひ給へり/栄花(嶺の月)」 (3)「死ぬ」の婉曲表現。 「ある大徳のけさひきかけたりしままに,やがて―・ひにしかば/蜻蛉(上)」
けがら・う: ケガラフ 【穢らふ】 (動ハ四) (動詞「けがる」に接尾語「ふ」の付いた語) (1) けがれに触れる。「かく―・ひたればとまるべきにもあらず/蜻蛉(中)」 (2) 喪に服する。「故宮の御方につけつつ,さるべき殿ばら―・ひ給へり/栄花(嶺の月)」 (3) 「死ぬ」の婉曲表現。「ある大徳のけさひきかけたりしままに,やがて―・ひにしかば/蜻蛉(上)」
ぬけがら: 【抜け殻・脱け殻】 (1)ヘビ・セミなどの,脱皮したあとの殻。 (2)中身のなくなったあとのもの。 (3)魂が抜けたように,うつろな状態になることのたとえ。 「重なる不幸に打ちのめされて―同然になる」
わけがら: 【訳柄】 事情。理由。訳合い。わけ。
抜けがら: 脱皮
ありあけがた: 【有明方】 月が残っている夜明け方の頃。 「思ふこと―の月かげにあはれをそふるさをしかの声/金葉(秋)」
おしあけがた: 【押し明け方】 夜明け。明け方。 「―の月影に/源氏(賢木)」