あざる 意味
- 【戯る】
※一※ (動ラ下二)
(1)ふざける。たわむれる。
「潮海(シオウミ)のほとりにて―・れあへり/土左」
(2)打ち解ける。くだけた態度をとる。
「―・れたる大君姿のなまめきたるにて/源氏(花宴)」
(3)しゃれる。風流である。
「返しはつかうまつりけがさじ。―・れたり/枕草子 87」
※二※ (動ラ四)
ふざける。たわむれる。
「中よりつがひの鳩とび出,桜につたひ―・りける/浄瑠璃・文武五人男」
- 【鯘る】
(魚肉などが+もっと...)くさる。
「ニクガ―・レタ/日葡」
- とりみだし,荒れ狂う意かといわれる。一説に,「あ(足)さる(移動する)」で,歩きまわる意かともいう。
「立ち―・り我(アレ)乞ひ祈(ノ)めど/万葉 904」
〔「あざる(戯)」や「あざる(鮾)」と同語源とする説もある〕
関連用語
あざ: 【字】 〔「あざな」の下略か〕 町や村の中の一区画の名。大字と小字とがある。普通は小字を単に字という。 ; 【痣・黶】 (1)皮膚および皮下組織に色素細胞が異常に増殖したり,充血などによって皮膚が赤色や紫色などに変色した部分。 →母斑(ボハン) (2)あざ・ほくろ・こぶなどの総称。
ざる: 【戯る】 ⇒ざれる ; 〔古語の打ち消しの助動詞「ざり」の連体形で,現代に残存しているもの〕 打ち消しの意を表して,下の語に続く。…ない…。 「思わ―出来事」「計ら―結果となった」 〔現代語では,主に文章語的な表現として用いられる〕 →ず(助動) →ざり(助動) ; 【笊】 (1)割って薄く削った竹を編んで作った,浅くくぼんだ入れ物。台所用品として,野菜や米穀を洗ったり水
あざ-あざ: 【鮮鮮】 (副) あざやかなさま。はっきりとしたさま。「水のいろはなやかに,―として/紫式部日記」
あざあざ: 【鮮鮮】 あざやかなさま。はっきりとしたさま。 「水のいろはなやかに,―として/紫式部日記」
あざあざし: 【鮮鮮し】 はっきりとしている。あざやかだ。 「―・しくは申さねども,あらあら一義を顕はすべし/謡曲・賀茂」
あざあざ・し: 【鮮鮮し】 (形シク) はっきりとしている。あざやかだ。「―・しくは申さねども,あらあら一義を顕はすべし/謡曲・賀茂」
あお-あざ: アヲ― [0] 【青痣】 内出血などによってできる青黒く見えるあざ。
あか-あざ: [0] 【赤痣】 血管腫(ケツカンシユ)の俗称。血管の異常による赤いあざ。
あざう: 【糾ふ・叉ふ】 組み合わせる。より合わせる。交差させる。あざなう。 「筆を抛(ナゲウツ)て手を―・へ/太平記 4」
あざな: 【字】 (1)中国で,男子が成人後,実名のほかにつけた名。実名を知られることを忌(イ)む風習により生じ,字がつくと実名は諱(イミナ)といってあまり使わなかった。日本でも漢学者などが用いた。 →名(ナ) (2)他人が呼びならわした本名以外の名。あだな。 (3)町や村の中の一区画。あざ。
あざぶ: 【麻布】 東京都港区中西部の地名。旧区名。江戸時代,大名・武家屋敷地。諸外国の公館が多い。 ――で気が知れぬ 江戸の麻布に六本木という地名があるが,それに相当する木がないので,「木」に「気」をかけて「気が知れぬ」と洒落(シヤレ)ていったもの。一説に,「黄が知れぬ」からとも。
あざみ: 【薊】 キク科アザミ属の植物の総称。一般に多年草で,大形のものが多い。葉は羽状に裂け,縁にとげがある。花は多数の管状花からなる頭花で,春から秋に咲き,淡紅色・紅紫色まれに白色。ノアザミ・フジアザミ・モリアザミ・オニアザミなど種類が多い。﹝季﹞春。
あざり: 【阿闍梨】 「あじゃり(阿闍梨)」に同じ。 「願なども立てさせむとて―ものせよと言ひやりつるは/源氏(夕顔)」
あざ・う: アザフ 【糾ふ・叉ふ】 (動ハ下二) 組み合わせる。より合わせる。交差させる。あざなう。「筆を抛(ナゲウツ)て手を―・へ/太平記 4」
あざ・る: 【戯る】 ■一■ (動ラ下二) (1) ふざける。たわむれる。「潮海(シオウミ)のほとりにて―・れあへり/土左」 (2) 打ち解ける。くだけた態度をとる。「―・れたる大君姿のなまめきたるにて/源氏(花宴)」 (3) しゃれる。風流である。「返しはつかうまつりけがさじ。―・れたり/枕草子 87」 ■二■ (動ラ四) ふざける。たわむれる。「中よりつがひの鳩とび出,桜につたひ―・りける/