あしわけおぶね 意味
- 【葦別け小舟】
葦の生い茂った中を漕いで行く小舟。さしさわりのあるさまにたとえる。
「湊(ミナト)入りの―障(サワ)り多み/万葉 2745」
関連用語
あしわけ-おぶね: ―ヲ― 【葦別け小舟】 葦の生い茂った中を漕いで行く小舟。さしさわりのあるさまにたとえる。「湊(ミナト)入りの―障(サワ)り多み/万葉 2745」
あしわけ: 【葦分け・葦別け】 葦の茂った中をおしわけて舟を漕いで行くこと。また,舟が進むのにはさわりがあることから,物事にさしさわりがあるさまにもいう。 「過ぎぬる夜は―なる事のありしなり/頼政集」
あしかり-おぶね: ―ヲ― 【葦刈り小舟】 葦を刈って積む小舟。あしぶね。「―所々に棹さして/東関紀行」
あしがら-おぶね: ―ヲ― 【足柄小舟】 足柄山の木で作られた小舟。「百(モモ)つ島―あるき多み/万葉 3367」
あしかりおぶね: 【葦刈り小舟】 葦を刈って積む小舟。あしぶね。 「―所々に棹さして/東関紀行」
あしがらおぶね: 【足柄小舟】 足柄山の木で作られた小舟。 「百(モモ)つ島―あるき多み/万葉 3367」
おぶね: 【小舟】 小さな舟。こぶね。 「捨て―」
しわけ: 【仕分け・仕訳】 (1)物事をするに際しての区分。 「公務と私事との―をつける」 (2)品物などを分類,整理すること。 「在庫を―する」 (3)簿記で,貸方・借方を区別して書き込むこと。
あから-おぶね: ―ヲ― 【赤ら小舟】 赤く色を塗った小舟。「沖行くや―につと遣(ヤ)らば/万葉 3868」
あまおぶね: 【海人小舟】 ※一※ (名) (1)海産の巻貝。殻は高さ約3センチメートルの半球形。殻表は黒色で,不規則に白帯が巻く。房総以南に分布し,岩礁に多産する。 (2)漁夫の乗る小舟。 「―はららに浮きて/万葉 4360」 ※二※ (枕詞) 船が泊まることを「はつ」ということから,地名「泊瀬(ハツセ)」にかかる。 「―泊瀬の山に降る雪の/万葉 2347」
あま-おぶね: ―ヲブネ [3] 【海人小舟】 ■一■ (名) (1) 海産の巻貝。殻は高さ約3センチメートルの半球形。殻表は黒色で,不規則に白帯が巻く。房総以南に分布し,岩礁に多産する。 (2) 漁夫の乗る小舟。「―はららに浮きて/万葉 4360」 ■二■ (枕詞) 船が泊まることを「はつ」ということから,地名「泊瀬(ハツセ)」にかかる。「―泊瀬の山に降る雪の/万葉 2347」
いさり-おぶね: ―ヲ― 【漁り小舟】 漁をする小舟。「浪のよる―の見えつるは/夫木 33」
うつおぶね: 【空舟】 一本の木をくりぬいて作った中空のふね。神仏の使いや異界のものが乗り漂着するという伝説が多い。のちには丸木舟のこととされた。うつほぶね。うつろぶね。 「―にいれてながされけるとぞきこえし/平家 4」
おおぶね: 【大船】 〔「おおふね」とも〕 大きな船。 ――に乗・る 信頼できる基盤を得て,すっかり安心できる状態になる。 「―・ったつもりでいなさい」
おおぶねの: 【大船の】 (1)大船の停泊する津,大船の楫取(カト)りなどから「津守」「渡(ワタ)りの山」「香取」などにかかる。 「―津守が占(ウラ)に告(ノ)らむとは/万葉 109」「―香取の海にいかりおろし/万葉 2436」 (2)大船が信頼しうる意から「たのむ」「思ひたのむ」にかかる。 「―思ひ頼みし君がいなば/万葉 550」 (3)大船がゆれるさまから,またゆったりしているさまから「たゆと