あじ 意味
- 【鰺】
スズキ目アジ科の海魚の総称。全長25~100センチメートル。マアジ・ムロアジ・シマアジ・カンパチ・ブリなど重要な水産魚が多く,日本近海には約五〇種がいる。体は紡錘形や,卵円形で側扁するものもいる。体側の側線上にアジ科特有のぜんごがある。普通,マアジをさすことが多い。食用。温帯から熱帯の沿岸域に広く分布。﹝季﹞夏。
- 【阿字】
梵語字母の第一字,およびそれによって表される音。密教では,阿字はすべての梵字に含まれており,すべての宇宙の事象にも阿字+もっと...が不生不滅の根源として含まれていると考える。
→阿字本不生(アジホンプシヨウ)
- トモエガモの別名。あじがも。
「―の住む須沙(スサ)の入江の隠沼(コモリヌ)の/万葉 3547」
- 【味】
※一※ (名)
(1)飲食物を舌にのせた時に起こる感じ。飲食物が舌の味蕾(ミライ)を刺激して生じる感覚。
→味覚
「―が良い」「―をつける」「―を見る」「おふくろの―」
(2)体験して得た感じ。感触。
「初恋の―」「家庭の―を知らない」「切れ―」
(3)物事を深く知ることによって初めてわかるおもしろみ。深い所に潜んでいるすばらしさ。味わい。
「―のある文章」「人生の―」「脇役(ワキヤク)が良い―を出している」
(4)囲碁で,のちに働きを生ずる箇所。また,そのようなさし手。
「―を残す」
※二※ (形動)
(1)気がきいているさま。おつ。
「―なことをする」「―なはからい」「縁は異なもの―なもの」
(2)生意気である。こざかしい。訳ありげだ。
「―なまねをする」
――も素っ気もな・い
潤いや面白みが全くない。つまらない。
「―・い文章」
――を占(シ)・める
一度経験したことのうまみや面白みを忘れない。
――をや・る
(1)うまくやる。うまいことをする。
「或時相対(サシムカ)ひで―・つてる処を発見(ミツケ)られ/復活(魯庵)」
(2)気のきいたことをする。こしゃくなことをする。
「ほんに室町のたわけが―・るぞ/浮世草子・禁短気」
例文
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- 趣味がないと生活があじけないものになるかもしれない。
- あじさいは6月に咲く。
- これを「あじむたくは」から引いてみると
- 今まで撮ったの 全部 ぱあじゃないの。
- 『あじさい』のような映画を 作れたら➡
関連用語
あき-あじ: ―アヂ [2] 【秋味】 (アイヌ語「チュクチェプ(=秋食)」の和訳という) 秋,産卵のために川をのぼる鮭(サケ)の異名。 (北海道・東北地方では鮭・塩鮭の意でも用いる)
あじあ: ajia; アジア
あじな: 【味な】 〔形動「あじ(味)」の連体形〕 ⇒あじ(味)□二□
あじま: 【安島】 姓氏の一。
あじみ: 【味見】 味加減をみること。 「ちょっと―してみる」
あじも: 【味藻】 アマモの別名。
あじろ: 【足代】 姓氏の一。 ; 【網代】 〔網の代わり,の意〕 (1)冬,竹または木を組み並べて網を引く形に川の瀬に仕掛け,端に簀(ス)を取りつけて魚をとる設備。﹝季﹞冬。 (2)檜(ヒノキ)のへぎ板・竹・葦(アシ)などを,斜めまたは縦横に組んだもの。垣・天井などに用いる。 (3)網漁業の漁場。 (4)「網代車」の略。 「―ははしらせたる/枕草子 32」
あじ-いし: アヂ― [2] 【庵治石】 香川県木田郡庵治町で産する,良質の黒雲母花崗岩。墓石などにする。
あじ-かわ: アヂカハ 【安治川】 淀川下流の一分流。大阪市中之島西端から大阪湾口に至る間の呼称。貞享年間(1684-1688)河村瑞軒が開削した運河。河口に天保山がある。
あじ-かん: ―クワン [2] 【阿字観】 (仏) 密教の代表的瞑想法で,阿字本不生(アジホンプシヨウ)を観ずるもの。一般には蓮華と月輪(ガチリン)に阿字を描いた画の前に座り,蓮華や月輪と自分が一体となり,そこに阿字を生じせしめる瞑想法。 阿字本不生
あじ-がも: アヂ― [0] 【䳑鴨】 トモエガモの異名。
あじ-きき: アヂ― [0] 【味利き】 酒などの味を試し,そのよしあしを判定すること。また,その人。
あじ-きり: アヂ― [0] 【鰺切り】 「鰺切り包丁」の略。
あじ-さし: アヂ― [0] [2] 【鰺刺】 (1) チドリ目カモメ科アジサシ亜科の水鳥の総称。カモメの近縁だが,小形でくちばしが細くまっすぐで,尾が燕尾状に分岐する。 (2) { (1) }の一種。全長約36センチメートル。頭部は黒色,背面は青灰色,腹面は灰白色。シベリア北東部・サハリン・千島などで繁殖する。日本では春秋の渡りの途中で通過する旅鳥。
あじ-つけ: アヂ― [0] 【味付け】 (名)スル 食べ物に味をつけること。また,味をつけたもの。「あっさりと―する」