あずまにしきえ 意味
- 【吾妻錦絵・東錦絵】
彩色木版刷りの浮世絵。明和(1764-1772)の頃,鈴木春信(ハルノブ)が始めたもの。錦絵。あずまえ。
関連用語
あずまにしき: 【吾妻錦】 海産の二枚貝。殻長7センチメートル内外。扇形で,殻表には放射状の肋(ロク)が走り,前縁両端に耳状の突起がある。色彩は白・赤・橙(ダイダイ)・紫・黄など変化に富む。美味。日本各地の沿岸に分布。東北・北海道に分布するものをアカザラガイとよぶ。
あずま-にしきえ: アヅマ―ヱ [6] 【吾妻錦絵・東錦絵】 彩色木版刷りの浮世絵。明和(1764-1772)の頃,鈴木春信(ハルノブ)が始めたもの。錦絵。あずまえ。
あずま-にしき: アヅマ― [4] 【吾妻錦】 海産の二枚貝。殻長7センチメートル内外。扇形で,殻表には放射状の肋(ロク)が走り,前縁両端に耳状の突起がある。色彩は白・赤・橙(ダイダイ)・紫・黄など変化に富む。美味。日本各地の沿岸に分布。東北・北海道に分布するものをアカザラガイとよぶ。
こまにしき: 【高麗錦】 高麗から渡来した錦。また,それを模して織った錦。多く紐(ヒモ)や畳の縁(ヘリ)などに用いた。
にしきえ: 【錦絵】 多色刷りにした浮世絵版画の称。1765年頃,俳諧師の間で流行した多色の絵暦に刺激されて鈴木春信が創始。絵師・彫り師・摺(ス)り師が協力して刷り出す精巧で華麗な木版画。江戸を中心に発展し明和期(1764-1772)以降の浮世絵はこの技法による。江戸絵。東錦絵(アズマニシキエ)。
にしきえび: 【錦海老】 エビの一種。イセエビに似るが,より大形で体長約50センチメートル。紫褐色の地に黄白色の不規則な斑紋があり美しい。味はイセエビに劣る。日本では紀伊半島以南に分布。
さつまにしき: 【薩摩錦】 鱗翅目マダラガ科のガ。開張約8センチメートル。はねは黒地に白・青緑・赤の斑紋があり,体は黒色で青緑色の鱗粉におおわれ,美しい。胸部から悪臭のある液体を出す。幼虫はヤマモガシの葉を食う。本州紀伊半島以南と中国・東南アジアに分布。
いまにしきんじ: 【今西錦司】 (1902-1992) 生物学者。京都府生まれ。京大教授。1949年(昭和24)棲み分け理論を提唱。のちに哺乳類の生物社会学研究に着手。霊長類の研究を進めた。 →棲み分け
おぐるまにしき: 【小車錦】 牛車の模様を織り出した錦。黒地に黄糸あるいは黄地に黒糸で織り出す。小車文錦。
あずま: 【吾妻・吾嬬】 私の妻。わが妻。 「―はやと詔りたまひき/古事記(中)」 ; 【東・吾妻・吾嬬】 (1)都の東方にある諸国,また地方。東国。古くは,逢坂(オウサカ)の関より東の諸国の総称。奈良時代には信濃・遠江(トオトウミ)より東の諸国をいい,のちには箱根より東,特に関東地方をさしていった。 (2)中世に,京都からみて,鎌倉または鎌倉幕府をさしていった語。 「峰殿の御しうと,―
まにし: 【真西】 (1)ちょうど西に当たる方角。 ⇔真東 (2){(1)}の方角から吹く風。
こりずまに: 【懲りずまに】 しょうこりもなく。前の失敗にこりもせず。 「―又もなき名はたちぬべし人にくからぬ世にしすまへば/古今(恋三)」
懲りずまに: こりずまに しょうこりもなく。前の失敗にこりもせず。 「―又もなき名はたちぬべし人にくからぬ世にしすまへば/古今(恋三)」
あずまうた: 【東歌】 万葉集(巻一四)や古今集(巻二〇)などに載っている,東国地方でよまれた和歌。万葉集のものは,東国方言を多く含む。
あずまうど: 【東人】 「あずまびと」の転。[色葉字類抄]