あずまやま 意味
- 【吾妻山】
福島県と山形県の境をなす火山群の総称。西吾妻山(海抜2035メートル)を最高峰とし,東吾妻山・一切経山・吾妻小富士などが東西に連なる。原生林におおわれ,山腹には五色・姥湯(ウバユ)・白布などの温泉がある。
関連用語
あずまや: 【東屋・四阿】 〔東国風のひなびた家の意という〕 (1)屋根を四方へ葺(フ)き下ろした建物。寄せ棟造り。 →真屋(マヤ) (2)庭園や公園に設ける休憩用の小さな建物。萱(カヤ)・藁(ワラ)・杉皮などで葺いた寄せ棟形式の屋根で四方を吹き放しにしたもの。亭(チン)。 (3)催馬楽の曲名。 「君―を忍びやかに謡ひて/源氏(紅葉賀)」 (4)源氏物語の巻名。第五〇帖。宇治十帖の一。
あずま-やま: アヅマ― 【吾妻山】 福島県と山形県の境をなす火山群の総称。西吾妻山(海抜2035メートル)を最高峰とし,東吾妻山・一切経山・吾妻小富士などが東西に連なる。原生林におおわれ,山腹には五色・姥湯(ウバユ)・白布などの温泉がある。
あずま: 【吾妻・吾嬬】 私の妻。わが妻。 「―はやと詔りたまひき/古事記(中)」 ; 【東・吾妻・吾嬬】 (1)都の東方にある諸国,また地方。東国。古くは,逢坂(オウサカ)の関より東の諸国の総称。奈良時代には信濃・遠江(トオトウミ)より東の諸国をいい,のちには箱根より東,特に関東地方をさしていった。 (2)中世に,京都からみて,鎌倉または鎌倉幕府をさしていった語。 「峰殿の御しうと,―
まやま: 【真山】 姓氏の一。
あずまうた: 【東歌】 万葉集(巻一四)や古今集(巻二〇)などに載っている,東国地方でよまれた和歌。万葉集のものは,東国方言を多く含む。
あずまうど: 【東人】 「あずまびと」の転。[色葉字類抄]
あずまえ: 【東絵】 「吾妻錦絵」に同じ。
あずまおり: 【東折り】 「東絡(アズマカラ)げ」に同じ。 「布の小袖に―し/平家 8」
あずまぎく: 【東菊・吾妻菊】 (1)キク科の多年草。本州中部以北に自生。高さ30センチメートル,葉はへら状で茎の下部に密につく。全体に短毛がある。四,五月頃茎頂に径3センチメートルほどの頭花を一輪つける。周囲の舌状花は淡紫色,中央の管状花は黄色。﹝季﹞春。 (2)ミヤコワスレの別名。
あずまぎぬ: 【東絹】 東国で産した絹織物。 「あららかなる―どもを/源氏(東屋)」
あずまげた: 【東下駄】 畳表をつけた婦人用のげた。浅い爪皮(ツマカワ)をつけて雨の時にも用いる。
あずまごと: 【東琴】 「和琴(ワゴン)」に同じ。 「嫗は昔―をこそは,こともなく弾き侍りしかど/源氏(手習)」
あずまじ: 【東路】 (1)京都から東国に向かう街道。東海道・東山道をいう。 (2)東国地方。東国。 「―の手児の呼坂越えがねて/万葉 3442」
あずまじし: 【吾妻獅子】 地歌の曲名。手事物。天明・寛政年間(1781-1801)峰崎勾当(コウトウ)作曲。業平東下りを歌い出しに,男女の恋を獅子舞に仮託した内容。
あずまっこ: 【東っ子】 江戸っ子。職人などが誇りをこめて使う語。 「これんばかしもいざあ云つた事のねえ―だ/滑稽本・浮世風呂(前)」