- 【可惜し】
(形シク)
(副詞「あたら」の形容詞形)
(1)すばらしい。立派だ。「―・しき君が老ゆらく惜しも/万葉 3247」
(2)(立派なものが相応に扱われていなくて)惜しい。もったいない。「きはことに賢くて,ただうどにはいと―・しけれど/源氏(桐壺)」
- あたら: 【可惜】 〔立派なものが相応に扱われていないのを惜しむ意〕 惜しいことに。もったいなくも。あったら。 「―好機を逸した」「―有能な人材を失ってしまった」「いみじき―つはもの一人失ひつ/源氏(浮舟)」 〔名詞が続くことが多く,連体詞的な用法とみられる場合も多い〕
- あたら∘ない: 【当たらない】 (連語)(「…するには当たらない」の形で)…する必要がない。…するのは適当でない。あたらぬ。「驚くには―∘ない」あたる
- あたらし: 【可惜し】 〔副詞「あたら」の形容詞形〕 (1)すばらしい。立派だ。 「―・しき君が老ゆらく惜しも/万葉 3247」 (2)(立派なものが相応に扱われていなくて)惜しい。もったいない。 「きはことに賢くて,ただうどにはいと―・しけれど/源氏(桐壺)」