あたり-まえ 意味
- ―マヘ [0]
【当(た)り前】
(名・形動)[文]ナリ
(「当然」の当て字「当前」を訓読みした語)
(1)だれが考えてもそうであるべきだと思うこと。当然なこと。また,そのさま。「困っている人を助けるのは―のこと」
(2)普通と変わっていない・こと(さま)。世間なみ。なみ。「―の人間」「―にやっていたのでは成功しない」
関連用語
あたりまえ: 【当(た)り前】 〔「当然」の当て字「当前」を訓読みした語〕 (1)だれが考えてもそうであるべきだと思うこと。当然なこと。また,そのさま。 「困っている人を助けるのは―のこと」 (2)普通と変わっていない・こと(さま)。世間なみ。なみ。 「―の人間」「―にやっていたのでは成功しない」
あたり-あたり: 【辺り辺り】 (1) あちらこちら。そこここ。「月…いとはなやかにさし入りたれば,―見ゆるに/源氏(蓬生)」 (2) あれこれの人を婉曲(エンキヨク)にさす語。あの方この方。「おのづから心にくき―を/狭衣 1」
あたり: 【辺り】 〔「当たり」と同源か〕 ある物や場所・時間などを基準として,それに近い範囲。接尾語的にも用いる。 (1)付近。近所。近く。一帯。周囲。 「この―は静かだ」「本郷―に下宿する」「―を見まわす」「―近所」 (2)時間・程度などの大体を示す。ころ。時分。ぐらい。 「来週―,もう一度会おう」「彼―が適任だよ」「この―で妥協しよう」 (3)婉曲(エンキヨク)に人や家をさす語。
あたりあたり: 【辺り辺り】 (1)あちらこちら。そこここ。 「月…いとはなやかにさし入りたれば,―見ゆるに/源氏(蓬生)」 (2)あれこれの人を婉曲(エンキヨク)にさす語。あの方この方。 「おのづから心にくき―を/狭衣 1」
1人あたり: 一人当たり; 1人当たり; 一人あたり
あたりあい: 【当たり合ひ】 (1)ありあわせ。ありあい。 「―の枕引きよせ大鼾(オオイビキ)して/浮世草子・俗つれ 1」 (2)ぶつかり合うこと。衝突。 「きつと仕候申分抔にては―に成て,安き事も直らぬもの也/葉隠」
あたりがね: 【当(た)り鉦】 摺鉦(スリガネ)の忌み詞。「すり」をきらって言い替えた語。ちゃんぎり。
あたりき: 「当たり前」を歯切れよく,しゃれていう語。近世以降,職人などが用いる。 「―しゃりき」
あたりぎ: 【当(た)り木】 すりこ木の忌み詞。「すり」をきらっていう。
あたりくじ: 【当(た)り籤】 賞金・賞品などの当たったくじ。
あたりげい: 【当(た)り芸】 俳優などの,好評を得た芸。
あたりごま: 【当(た)り胡麻】 炒(イ)りゴマを油が出るまでよくすりつぶしたもの。
あたりどし: 【当(た)り年】 (1)ある農作物や果物などの収穫の多い年。 「ミカンの―」 (2)物事が順調にいき,幸運に恵まれた年。
あたりに: 近くに
あたりばこ: 【当(た)り箱】 硯箱(スズリバコ)の忌み詞。「すり」をきらっていう。