あた・む 意味
- 【仇む】
(動マ四)
敵視する。憎む。「初めの男は,このもたりける男をぞいみじく―・みて/平中 1」
関連用語
あたた・む: 【暖む・温む】 (動マ下二) あたためる
あた: 【咫・尺】 上代の長さの単位。親指と中指とを広げた長さ。 「八咫(ヤアタ)」「七咫」などの形で助数詞的に用いる。「其の鼻の長さ七―/日本書紀(神代下訓)」 ; 名詞・形容詞などに付いて不快の念をこめながら,程度のはなはだしいことを強調する意を表す。 「―ぎたない」「―子細らしい威立(オドシダテ)/浄瑠璃・大経師(中)」 〔「あた聞きともない」などのように副詞的にも用いる〕
あた-あた: 【熱熱】 (感) (「あつあつ」の転) 熱い熱い。「ただのたまふ事とては―とばかりなり/平家 6」
む: (1)五十音図マ行第三段の仮名。両唇鼻音の有声子音と後舌の狭母音とから成る音節。 (2)平仮名「む」は「武」の草体。片仮名「ム」は「牟」の初二画。 ; 【身】 「み(身)」の古形。「むかわり」「むくろ」など複合した形でみられる。 ; 【六】 (1)ろく。名詞の上に付けて,複合語を作る。 「―月」 (2)ろく。むっつ。数を数えるときに使う。 「いつ,―,なな,や」 ;
あたあた: 【熱熱】 〔「あつあつ」の転〕 熱い熱い。 「ただのたまふ事とては―とばかりなり/平家 6」
あたり-あたり: 【辺り辺り】 (1) あちらこちら。そこここ。「月…いとはなやかにさし入りたれば,―見ゆるに/源氏(蓬生)」 (2) あれこれの人を婉曲(エンキヨク)にさす語。あの方この方。「おのづから心にくき―を/狭衣 1」
む-む: [1] [2] (感) (1) 感心したり驚いたり言葉につまったときなどに発する語。「―,これは何だ」 (2) 含み笑いの声を表す語。ふふ。うふふ。「ただ―とうち笑ひて/源氏(末摘花)」 (3) 相手の言葉に同意するときに発する語。そうかそうか。うんうん。「―そなたは終(ツイ)に見ぬか/浄瑠璃・生玉心中(中)」
あたい: 【直・費】 〔「あたい(価)」と同源〕 古代の姓(カバネ)の一。多く大化改新以前の国造(クニノミヤツコ)に与えられた。あたえ。 ; 【私】 〔「あたし」の転〕 一人称。「あたし」よりくだけた言い方。主として東京下町や花柳界の女性や子供が用いた。 ; 【価・値】 〔動詞「能う」の連用形か〕 (1)売買の際のねだん。商品のねだん。 「―が高い」「―をつける」 (2)価値。ね
あたう: 【与ふ】 ⇒あたえる ; 【能う】 (1)ある動作をすることができる。(ア)(特定の動詞を受けないで)できる。なしうる。 「―・う限りの援助をする」「神に―・わざるはなし」(イ)(動詞を受けて)その動作をすることができる。接続のしかたは,「…することあたわず」「…するあたわず」「…するにあたわず」「…しあたわず」の四通りがあった。「看過すること―・わず」「感嘆措(オ)く―・わず(=感
あたえ: 【与え】 与えること。また,その物。めぐみ。 「天の―」
あたか: 【安宅】 (1)石川県小松市の北西部,日本海に面する小漁港。北陸道の旧宿駅。安宅の関の遺址(イシ)といわれる所がある。 (2)能の一。四番目物。作者未詳(観世信光作とも)。作り山伏となって奥州へ向かう義経主従が,安宅の関で関守の富樫(トガシ)某にとがめられるが,弁慶の機転で危うく通りぬけるという筋。「義経記」などによる。歌舞伎「勧進帳」の典拠。
あたけ: 【安宅】 「安宅船(アタケブネ)」の略。[日葡]
あたご: 【愛宕】 「愛宕山(アタゴヤマ){(1)}」に同じ。
あたし: 【私】 〔「わたし」の転〕 一人称。 「わたし」よりややくだけた言い方。主に女性が用いる。「―に貴姉(アナタ)のことを聞て来て呉れろつて/二少女(独歩)」
あたま: 【頭】 (1)(ア)人や動物の首から上の部分。脳や顔のある部分。かしら。こうべ。 「―のてっぺんから爪先まで」「―をふる」(イ)顔より上の部分。脳天。「―が割れるように痛い」(ウ)顋門(ヒヨメキ)の古名。[和名抄](エ)頭の毛。頭髪。また,髪の形。「―を刈る」「妙な―をしている」 (2)思考力。考え。 「―が悪い」「―に入れておく」「―を使いすぎる」 (3)ものの考え方。 「―を切