あだうち-もの 意味
- 【仇討物】
仇討ちを主題とする謡曲・浄瑠璃・歌舞伎・講談など。曾我物・忠臣蔵物・伊賀越物などの作品が多い。敵討(カタキウチ)物。
関連用語
あだうちもの: 【仇討物】 仇討ちを主題とする謡曲・浄瑠璃・歌舞伎・講談など。曾我物・忠臣蔵物・伊賀越物などの作品が多い。敵討(カタキウチ)物。
あだうち: 【仇討ち】 (1)自分の主君・父などを殺害した者を仕返しに殺すこと。かたきうち。意趣討ち。武家時代には儒教的・武士道的観念から盛んに行われたが,1873年(明治6)太政官布告により禁止された。 (2)一般に,仕返し。
あだうち-きょうげん: ―キヤウ― [5] 【仇討狂言】 仇討物の浄瑠璃・歌舞伎作品。敵討(カタキウチ)狂言。
いがごえ-の-あだうち: 【伊賀越の仇討ち】 1634年11月7日,伊賀上野城下鍵屋の辻で起きた仇討ち。岡山藩士渡辺数馬が義兄荒木又右衛門とともに,弟源太夫(戯曲・講談などでは父靭負(ユゲイ))の敵(カタキ)河合又五郎を討ち取ったもの。曾我兄弟・赤穂浪士の仇討ちとともに三大仇討ちの一。
かめやま-の-あだうち: 【亀山の仇討ち】 1701年,石井半蔵・源蔵兄弟が父と兄の仇,赤堀源五右衛門を伊勢亀山城下で28年目に討ち取った事件。仇討ち物の好材としてしばしば劇化された。
あだう: 【徒ふ】 〔「あだ(徒)」を動詞化した語〕 たわむれる。ふざける。 「すずろにかく―・へかくして/源氏(夕霧)」
あだうちきょうげん: 【仇討狂言】 仇討物の浄瑠璃・歌舞伎作品。敵討(カタキウチ)狂言。
いがごえのあだうち: 【伊賀越の仇討ち】 1634年11月7日,伊賀上野城下鍵屋の辻で起きた仇討ち。岡山藩士渡辺数馬が義兄荒木又右衛門とともに,弟源太夫(戯曲・講談などでは父靭負(ユゲイ))の敵(カタキ)河合又五郎を討ち取ったもの。曾我兄弟・赤穂浪士の仇討ちとともに三大仇討ちの一。
かめやまのあだうち: 【亀山の仇討ち】 1701年,石井半蔵・源蔵兄弟が父と兄の仇,赤堀源五右衛門を伊勢亀山城下で28年目に討ち取った事件。仇討ち物の好材としてしばしば劇化された。
てんがぢゃやのあだうち: 【天下茶屋の仇討ち】 天下茶屋であった仇討ち。宇喜多秀家の家臣林重次郎・源三郎兄弟が父玄蕃の敵,当麻三郎右衛門を求めて,兄は返り討ちにあうが,1609年弟が仇を討った。歌舞伎「敵討天下茶屋聚(カタキウチテンガヂヤヤムラ)」などに脚色された。
てんがぢゃや-の-あだうち: 【天下茶屋の仇討ち】 天下茶屋であった仇討ち。宇喜多秀家の家臣林重次郎・源三郎兄弟が父玄蕃の敵,当麻三郎右衛門を求めて,兄は返り討ちにあうが,1609年弟が仇を討った。歌舞伎「敵討天下茶屋聚(カタキウチテンガヂヤヤムラ)」などに脚色された。
ごじいんがはらのあだうち: 【護持院原の仇討】 小説。森鴎外作。1913年(大正2)発表,山本宇平の姉りよが叔父らと,多年辛苦の末に出会った父の仇敵亀蔵を江戸神田橋外護持院ヶ原で討ち取った事件を描いた歴史小説。
はこねれいげんいざりのあだうち: 【箱根霊験躄仇討】 人形浄瑠璃。時代物。司馬芝叟作。1801年初演。飯沼(躄(イザリ))勝五郎が兄の敵討ちをした実説によるという。いざりとなった勝五郎は妻初花とともに敵滝口上野(コウズケ)を討つために苦難するが,箱根権現の霊験によって足腰も立ち,本懐をとげる。いざりの仇討。
あだ-うち: [0] [3] 【仇討ち】 (1) 自分の主君・父などを殺害した者を仕返しに殺すこと。かたきうち。意趣討ち。武家時代には儒教的・武士道的観念から盛んに行われたが,1873年(明治6)太政官布告により禁止された。 (2) 一般に,仕返し。
あだ-もの: 【婀娜者】 あだっぽい女。粋な女。「通過(トオリスガリ)の―は歩(アユミ)を停(トド)めて/義血侠血(鏡花)」