あだする 意味
- 【寇する・仇する】
〔「あたする」とも〕
(1)危害を加える。
「家に―・する敵/婦系図(鏡花)」
(2)敵対する。はむかう。
「王は外道に党(カタチワ)へり。其れ―・す可けむや/大唐西域記(長寛点)」
関連用語
あだす: 荒らす。他の動詞の連用形の下に付いて,その動作をはげしくする意に用いる。 「天雲をほろに踏み―・し鳴る神も/万葉 4235」
あだ・する: [2] [3] 【寇する・仇する】 (動サ変) [文] サ変 あだ・す (「あたする」とも) (1) 危害を加える。「家に―・する敵/婦系図(鏡花)」 (2) 敵対する。はむかう。「王は外道に党(カタチワ)へり。其れ―・す可けむや/大唐西域記(長寛点)」
だする: 【堕する】 好ましくない傾向・状態になる。おちる。 「マンネリに―・する」
なみだする: 【涙する】 涙をながす。 「その話を聞いて―・しない者はなかった」
あだ: 【徒】 (1)実を結ばないさま。かいのないさま。むだ。 「せっかくの好意を―にしてはいけない」「親切のつもりが―となる」 (2)誠実さに欠け,うわついているさま。 「是(コレ)素(モト)より―なる恋にはあらで/金色夜叉(紅葉)」 (3)はかなくもろいさま。 「花よりも人こそ―になりにけれ/古今(哀傷)」 (4)扱いがおろそかなさま。粗略。 「たしかに御枕上に参らすべき祝ひの物に
手だすけする: 加勢する; 羽翼する; 賛助する; 勤仕する; お助けする; 補助する; 救護する; 翼賛する; 輔佐する; 輔助する; 加功する; 伏侍する; 救援する; 手伝う; 補翼する; 誘掖する; 荷担する; 補佐する; 手助する; 扶ける; 応援する; 救済する; 輔く; 力添えする; 扶く; 扶翼する; 協賛する; 救ける; 資する; ヘルプする; お手伝いする; 助成する; 服侍する; 与力す
だす: 【出す】 〔「いだす」の転。中世頃から用いられた〕 (1)中にあったものを外へ,または,人に見える所に,移す。 ⇔入れる 「冷蔵庫から牛乳を―・す」「かばんから書類を―・す」「ゴミを家の前に―・す」「うみを―・す」「銀行へ行ってお金を―・して来る」 (2)外の方へ出っぱらせる。突き出す。 ⇔引っ込める 「脈をみますから左手を―・してください」「窓から顔を―・す」「庇(ヒサシ)を深
あだあだし: 【徒徒し】 (1)不誠実である。誠がない。 「露ばかり―・しう,後めたき心にも侍らず/浜松中納言 3」 (2)浮気っぽい。移り気だ。 「たはぶれに―・しき御心なし/栄花(様々の悦)」
あだあだ・し: 【徒徒し】 (形シク) (1) 不誠実である。誠がない。「露ばかり―・しう,後めたき心にも侍らず/浜松中納言 3」 (2) 浮気っぽい。移り気だ。「たはぶれに―・しき御心なし/栄花(様々の悦)」
あだう: 【徒ふ】 〔「あだ(徒)」を動詞化した語〕 たわむれる。ふざける。 「すずろにかく―・へかくして/源氏(夕霧)」
あだく: 【徒く】 浮気な振る舞いをする。うわつく。 「うち―・けすきたる人の/源氏(朝顔)」
あだし: 【他し・異し】 〔古くは「あたし」〕 名詞の上に付いて,異なる,他の,の意を表す。 「逢ひ難き君に逢へる夜ほととぎす―時ゆは今こそ鳴かめ/万葉 1947」 〔形容詞とする説もあるが,活用した確かな用例はない。→あだし(徒)〕 ; 【徒し・空し】 名詞の上に付く。 (1)実意が伴わない,浮気な,の意を表す。 「なほざりの―言の葉たのまじと/玉葉(恋三)」 (2)はかない,かり
あだち: 【安達】 姓氏の一。 ; 【足立】 東京都北東部,二三区の一。北は埼玉県に接する。住宅・工場の混在地区。 ; 【足立】 姓氏の一。
あだて: 江戸時代,九州地方の海運で使われた百石積みから七百石積みの廻船。船首を箱型にした点が特徴。 ; 【当】 (1)めあて。あてど。 「今で請け出す―はなし/浄瑠璃・氷の朔日(上)」 (2)手段。てだて。よすが。 「傍に拡げし書付に,主をはごくむ―とあるが/浄瑠璃・富士見西行」
あだな: 【渾名・綽名】 〔「あだ」は他・別の意〕 (1)本名のほかに,その人の容姿・性行などの特徴をとらえてつけた別の名前。愛称や蔑称としてつけた名。ニックネーム。 「―をつける」 (2)別の名で呼ばれること。 「南海の竜と―される男」 ; 【徒名・仇名】 (1)男女関係についてのうわさ。色事の評判。艶聞(エンブン)。浮き名。 「―が立つ」 (2)根拠のない,悪いうわさ。ぬれぎぬ