あだなさけ 意味
- 【徒情け】
(1)むだな情け。
(2)むなしい恋。
例文
- 同年、日本においても李アリスの芸名で西条八十の詞による『あだなさけ』などを発表した。
関連用語
あだ-なさけ: [3] 【徒情け】 (1) むだな情け。 (2) むなしい恋。
あだな: 【渾名・綽名】 〔「あだ」は他・別の意〕 (1)本名のほかに,その人の容姿・性行などの特徴をとらえてつけた別の名前。愛称や蔑称としてつけた名。ニックネーム。 「―をつける」 (2)別の名で呼ばれること。 「南海の竜と―される男」 ; 【徒名・仇名】 (1)男女関係についてのうわさ。色事の評判。艶聞(エンブン)。浮き名。 「―が立つ」 (2)根拠のない,悪いうわさ。ぬれぎぬ
なさけ: 【情け】 (1)他人に対する心づかい。哀れみや思いやりの感情。 「人の―にすがる」「人の―が身にしみる」 (2)男女の愛情。恋愛の情。恋心。 「深―」「姫君様の―程我身の罪は重うなる/浄瑠璃・反魂香」 (3)男女の情事。色事。 「―を商売になさるる吾妻様/浄瑠璃・寿の門松」 (4)人としての感情。 「人,木石にあらざれば,皆―あり/源氏(蜻蛉)」 (5)風流の心。趣味を解する
なさけなさけし: 【情け情けし】 情けのあるさまである。思いやりがある。 「かやうに人のために―・しきところおはしましけるに/大鏡(道兼)」
なさけなさけ・し: 【情け情けし】 (形シク) 情けのあるさまである。思いやりがある。「かやうに人のために―・しきところおはしましけるに/大鏡(道兼)」
あだない: 〔中世後期から近世へかけての語〕 (1)〔「あだ(徒)」に接尾語「ない」の付いた形〕 はかない。 「人間と申す者は…稲妻の光よりなほ―・いものにて/狂言・呂蓮」 (2)〔「あどない」の転〕 無邪気である。 「女心の―・く,今の仏勅に泪(ナミダ)を流し/浮世草子・新色五巻書」
あだなす: 【仇なす】 敵対したり害を与えたりする。あだをなす。 「主君に―・す不忠者」
うすなさけ: 【薄情け】 なまなかの愛情。はかない情け。
うす-なさけ: [3] 【薄情け】 なまなかの愛情。はかない情け。
うらなさけ: 【心情け】 心に秘めた愛情。 「頼み顔なる―,向ひて言ふもさすがなり/曾我 4」
うら-なさけ: 【心情け】 心に秘めた愛情。「頼み顔なる―,向ひて言ふもさすがなり/曾我 4」
おなさけ: 【御情け】 (1)哀れみや配慮。 「―で進級させてもらう」 (2)格別のいつくしみや寵愛(チヨウアイ)。 「―をいただく」 →情け
お-なさけ: [2] 【御情け】 (1) 哀れみや配慮。「―で進級させてもらう」 (2) 格別のいつくしみや寵愛(チヨウアイ)。「―をいただく」 情け
そらなさけ: 【空情け】 いつわりのなさけ。 「二道かけてなかなか恨みしは,恋路の―/謡曲・絵馬」
そら-なさけ: 【空情け】 いつわりのなさけ。「二道かけてなかなか恨みしは,恋路の―/謡曲・絵馬」